外務報道官談話

平成28年12月11日

1 我が国は,12月9日,ヤヤ・ジャメ大統領(H.E.Mr. Yahya Jammeh, President of the Islamic Republic of the Gambia)が,1日に実施され,5日に最終結果が発表された大統領選挙について,結果の受け入れを拒否することを表明したことを強く非難します。

2 我が国は,ジャメ大統領が,選挙で示された民意を尊重することを求めます。

3 我が国は,ガンビア・イスラム共和国の全ての関係者が,平和的な政権移行に向けて,協力の精神をもって行動していくことを期待します。

(参考)ガンビア情勢
(1)1994年7月,ジャメ中尉(当時)は,軍事クーデターによりジャワラ初代大統領を追放し,軍事政権を打ち立て,大統領に就任。

(2)新政権による二年間の民主化移行期間を経て,1996年9月の大統領選挙の実施によりジャメ候補が第2代大統領に就任。1997年1月に国民議会選挙が実施され,国民議会の召集により民政移管を完了。

(3)ジャメ大統領は,2001年,2006年,2011年の大統領選挙において再選を果たし,今次選挙で五期目を目指していた。

(4)バロウ次期大統領はガンビアで不動産会社を経営。2016年6月統一民主党党首に選出,同10月,野党7党による代表者決定選挙の結果,多数の賛同を得て野党統一候補に選出された。

(5)ジャメ大統領は,選挙後,一度は選挙結果を受け入れる旨を公表した。明年1月に政権移行が実施される予定になっている。


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