外務大臣談話

平成27年6月28日

1 6月26日(現地時間同日),フランス,クウェート,チュニジア,ソマリアでテロが発生し多数の死傷者が出たことに関し,強い衝撃と憤りを覚えます。亡くなられた方々及び御遺族に対する心からの哀悼の意を表します。

2 テロはいかなる理由においても正当化できません。日本は,罪のない人々を無差別に標的にする残虐なテロ行為を改めて断固として非難します。事件により衝撃を受けたフランス共和国,クウェート国,チュニジア共和国,ソマリア連邦共和国政府及び犠牲者の出たブルンジ共和国政府とそれぞれの国民に対し連帯の意を表します。

(参考)

  • フランスにおけるテロ事件
     報道によると,6月26日午前(現地時間),フランス南東部のサンカンタン・ファラビエ市のガス工場において,侵入した車が敷地内で爆発を引き起こし,負傷者が発生するとともに,工場敷地内で頭部を切断された遺体が発見。容疑者はフランス当局により確保との報道。本事件による邦人の被害はなし。

  • クウェート:シーア派モスクにおける自爆テロ事件
    (1)6月26日昼頃(現地時間),クウェート市内のシーア派モスクで自爆テロが発生。27名が死亡,227名が負傷との報道。現時点で邦人被害の情報はない。
    (2)イスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)が犯行声明を発出。クウェート国内でISIL関連のテロが発生するのは今回が初。

  • チュニジアにおけるテロ事件
    (1)6月26日昼頃(現地時間),チュニジアのスースにおいて,武装した者が高級リゾートホテルを襲撃。チュニジア保健省の発表によれば,39名が死亡し,39名が負傷した。犠牲者の国籍は公表されていないが,英,独,ベルギー等と報じられている。現時点で邦人被害の情報はない。
    (2)チュニジア治安当局との間での銃撃戦の末,犯人1名が射殺され,逃亡していた別の1名が逮捕されたと報じられている。本事件について,ISILが犯行声明を出している。

  • ソマリアにおけるテロ事件
     6月26日(現地時間),首都モガデシュの北西約100km地点にある下部シャベレ地方レーゴにあるアフリカ連合ソマリア・ミッション(AMISOM)ブルンジ部隊駐屯基地がイスラム過激派組織アル・シャバーブに襲撃され,AMISOM側に死傷者が発生。

関連リンク
外務大臣談話へ戻る