談話
アフガニスタン大統領選挙決選投票について(外務報道官談話)
平成26年7月9日
1 アフガニスタン大統領選挙の決選投票に関し,不正行為があったと報じられていることや,7月7日の暫定結果の発表を受けて,アフガニスタン国内の一部で,選挙プロセスを蔑ろにするような挑発的な発言がなされたことを懸念しています。
2 我が国は,最終結果発表までのプロセスが公正かつ平和裡に進められ,早期に安定した政権が樹立されることが,アフガニスタンの安定と復興のためにとりわけ重要であると認識しています。そのためにも,独立選挙委員会及び独立不服申立委員会が,関連法制度に則り,不正票の監査や不服申立への対応を適切かつ十分に行うとともに,両候補者陣営が対話を行い冷静に対応することを期待します。
3 我が国は,公正に選出された新大統領との間でも,引き続き協力関係を継続し,アフガニスタンの安定と発展に向けた努力を支援していく考えです。
(参考)アフガニスタン大統領選挙
1 2014年4月5日,県議会選挙とともに大統領選挙(第1回投票)が実施された。5月15日に開票結果が発表されたが,過半数の票を獲得した候補がいなかったため,アブドッラー元外相(得票率45%)とガーニ前大統領顧問(同31.6%)の上位2候補による決選投票が6月14日に実施された。
2 独立選挙委員会は,当初7月2日に予定されていた決選投票の暫定結果の発表を7月7日に延期し,以下を発表。
【1位 】アシュラフ・ガーニ前大統領顧問・元財務相
- 得票数:4,485,888
- 得票率:56.44%
【2位 】アブドッラー元外相
- 得票数:3,461,639
- 得票率:43.56%
3 今後の日程(予定)
7月 | 16日 | 不服申立審査結果の独立選挙委員会への提出 |
22日 | 最終結果発表 | |
8月 | 2日 | 大統領就任式 |