談話
フィジー情勢について(外務報道官談話)
平成26年3月11日
1 今般,フィジー共和国において,本年に予定されている総選挙の準備のため,選挙委員会委員が任命され,また,バイニマラマ首相が国軍司令官を辞任する等の動きがありました。我が国は,これをフィジーによる着実な民主化プロセスの歩みとして歓迎します。
2 また,我が国は,太平洋諸島フォーラム(PIF)加盟国外相により構成される閣僚級コンタクト・グループ(MCG)がフィジーを訪問し,選挙に向けての着実な進展について確認したことを評価します。
3 我が国は,引き続きフィジーの総選挙が公正かつ民主的に実施されることを期待し,フィジーの民主化に向けた取組に積極的に協力していく考えです。
(参考)
(1)2006年12月,バイニマラマ国軍司令官が軍事クーデターを主導し,暫定首相に就任。2009年4月には1997年憲法が廃止され,メディア統制を含む緊急事態令を発布,バイニマラマ暫定首相は首相に就任。
(2)2009年7月,バイニマラマ首相は「変化のための戦略的枠組み」と題する民主化のロードマップを発表。ロードマップによると,2014年9月に総選挙を実施予定。
(3)2013年9月,新憲法公布。
(4)2014年1月9日,選挙委員会委員を任命,2014年3月5日,バイニマラマ首相が国軍司令官を辞任(選挙立候補が可能となり,選挙の実施に向けた動きと見られている)。
(5)2014年2月16日,地域の国際機関である太平洋諸島フォーラム(PIF)を代表して,オーストラリア,ニュージーランド,パプアニューギニア,ツバル,バヌアツ外相等がフィジーを訪問し,バイニマラマ首相を含むフィジー関係者と会談し,選挙実施に向けた準備状況につき意見交換した。