外務大臣談話
ケニヤッタ・ケニア大統領の再任について(外務大臣談話)
平成29年11月28日
- 我が国は,ウフル・ケニヤッタ・ケニア共和国大統領(H.E. Hon. Uhuru KENYATTA, President of the Republic of Kenya)の大統領再任に対し,祝意を表明いたします。
- 同時に,大統領選挙の結果の確定に至る過程において,治安上の問題が生じたことについて懸念を表明し,法と秩序の下で安定が確立されることを期待します。
- 我が国は,引き続き,ケニヤッタ大統領のリーダーシップの下,ケニアが政治的・経済的・社会的発展を更に前進させることを期待します。我が国は,そのためのケニアの努力を引き続き支援し,二国間の友好・協力関係を一層強化させていく考えです。
- 8月8日に実施された大統領選挙は,主にケニヤッタ大統領(ジュビリー党)(キクユ族)とオディンガ候補(野党大連合(NASA)/オレンジ民主運動党)(ルオ族)の両陣営間で争われた。8月11日,独立選挙委員会(IEBC)は,ケニヤッタ大統領が54.27%の得票率で再選した旨発表(オディンガ候補44.74%)。
- 8月18日,オディンガ候補は,票操作が行われたとして最高裁に対し異議申立。
- 9月1日,最高裁は,大統領選挙を無効と決定し,これを受け,IEBCは,一旦,10月26日に,ケニヤッタ大統領とオディンガ候補の2名のみを候補者として再選挙を実施する旨発表。
- 10月10日,オディンガ候補は,再選挙は,再度各党から候補者の推薦を募った90日後に行われるべきとして,10月26日予定の大統領再選挙からの辞退を表明。
- 10月25日,オディンガ候補は,大統領再選挙に参加しないことを呼びかけるとともに,新たな選挙が行われるための抵抗運動を続ける旨発表。
- 10月26日,IEBCは選挙を実施するも治安上の理由でケニア西部4郡及び大雨の影響を受けた地域の選挙を28日に延期。
- 10月30日,IEBCは,ケニア西部における4郡25選挙区における選挙が実施されていないものの,選挙結果に影響を与えないとしてケニヤッタ大統領の再選を発表。
- 11月17日正午頃,オディンガ野党連合(NASA)支持者と警官隊がナイロビ市内で衝突し,複数の死傷者が発生。
- 11月20日,最高裁判所が異議申立を棄却。
- 11月28日,大統領就任式が実施され,ケニヤッタ大統領が再任。我が国から,河井克行衆議院議員が総理特使として出席。