外務大臣談話

令和3年2月16日
  1.  我が国は、本2月15日(月曜日)、世界貿易機関(WTO)の新しい事務局長に、ナイジェリアのンゴジ・オコンジョ=イウェアラ氏(Dr. Ngozi Okonjo-Iweala)が、加盟国のコンセンサスにより任命されたことを歓迎します。
  2.  多くの途上国が加盟し多様性を体現する国際機関の長として、アフリカ出身かつ女性初となる事務局長が就任することは、多角的貿易体制を維持・強化する上で非常に意義深いと考えます。オコンジョ=イウェアラ事務局長が、ナイジェリアの外務大臣及び財務大臣、世界銀行専務理事、Gaviワクチンアライアンス理事会議長といった要職で培った深い知見・経験を基に、主要国間の調整能力及び国際機関の運営手腕を発揮し、加盟国と連携・協力しながら、山積するWTOの諸課題に取り組むことを期待します。
  3.  我が国は、オコンジョ=イウェアラ事務局長が率いるWTO事務局を力強く支援するとともに、加盟国とも緊密に連携しながら、新型コロナの影響下で未だ途上にある世界経済の回復及び喫緊の課題であるWTO改革の実現に向けた国際的な取組を、引き続き主導していく考えです。

【参考】ンゴジ・オコンジョ=イウェアラ新事務局長 略歴
1954年ナイジェリア生まれ(66歳)。25年に及ぶ世界銀行での勤務に加え、ナイジェリア財務大臣(2期)及び同外務大臣を歴任し、2016年からはGaviワクチンアライアンス理事会議長を務めた。また、2017年からは、国際協力機構(JICA)インターナショナル・アドバイザリーボード委員も務めた。


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