国際機関を通じた協力

令和6年2月21日
アズレー事務局長と握手する上川外務大臣
会談の様子

現地時間2月21日午前9時20分(日本時間同日午後9時20分)から約25分間、G20外相会合に出席するため、ブラジルを訪問中の上川陽子外務大臣は、オドレー・アズレー国際連合教育科学文化機関(UNESCO)事務局長(H.E. Ms. Audrey AZOULAY、Director-General of UNESCO)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 上川大臣から、能登半島地震の被害に対するお見舞いのメッセージに感謝する旨述べました。その上で、国際社会が分断を深める中、文化や教育は「人間の尊厳」に不可欠な要素であり、ユネスコの果たす役割の重要性が一層高まっている旨述べました。さらに、ウクライナ訪問時の自身の経験に触れつつ、ウクライナ復興支援における女性、子供の視点の重要性、日・ウクライナ経済復興推進会議における女性・平和・安全保障(WPS)セッションでの議論を紹介した上で、日本としてユネスコとの関係強化に強くコミットしている旨述べました。
  2. アズレー事務局長から、日本の長年にわたる財政的及び人的貢献や米国再加盟に向けた外交努力に謝意の表明がありました。加えて、同事務局長からは、先般のユネスコを通じた日本のウクライナ支援に感謝をしつつ、文化遺産の分野をはじめ、日・ユネスコ関係を一層強化していきたい旨発言がありました。上川大臣から、我が国としても、これまでの貢献に加え、引き続きユネスコ事務局を最大限支援していく旨述べました。
  3. 双方は、紛争地における文化保護を含め、ユネスコにおける様々な課題に引き続き協力して取り組んでいくことで一致しました。

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