グローカル外交ネット

令和8年8月10日

在マダガスカル日本大使館

1 2025年大阪・関西万博を機に生まれた交流

 大阪府高石市とマダガスカルの縁は、2025年大阪・関西万博を契機に国際交流の機運が高まったこともあり、広く育まれることとなりました。当時、マダガスカルで活躍していた高石市出身のJICA海外協力隊員が、高石市と大阪・関西万博協会副会長のウスビ・サコ氏とを橋渡ししたことがきっかけとなり、万博国際交流プログラムを通じた交流が始まりました。かつて東洋一の海水浴場として栄えた歴史を持つ高石市と、海に育まれた島国・マダガスカルは、海洋の恩恵にあずかっているという共通のつながりのもと、2024年のマダガスカルフェア開催を経て、2025年には万博会場での交流企画へと、交流の形を発展させてきました。

2 大使、高石市を訪問、草の根交流の発展を後押し

市長表敬時の記念撮影(写真中央が戸島仁嗣大使、左から3番目が畑中政昭市長)

 こうした草の根交流のさらなる発展を後押しすべく、2026年6月1日、戸島仁嗣駐マダガスカル兼コモロ特命全権大使が高石市を訪問しました。まず、同市役所において畑中政昭市長を表敬訪問しました。両者は、万博を通じて生まれた友好の縁を今後も大切にし、可能であればさらに強化していくべきとの考えで一致しました。

3 次世代へ届けるマダガスカル

 戸島大使は高石市訪問の際、2つの市立中学校も訪れました。
 高南中学校では、大豊建設株式会社の原田前マダガスカル事務所長、元マダガスカル派遣海外協力隊員でJICA勤務の福井妙恵氏とともに、生徒たちに向けてマダガスカルの文化・社会・自然や両国の協力関係等についての講演が行われ、活発な質疑応答が行われました。
 また、高石中学校では、生徒会メンバーによる戸島大使へのインタビュー収録が行われ、その模様は後日、給食時間の校内ラジオ放送を通じて全校生徒に届けられました。また、合唱部の生徒たちによる歌の披露もあり、温かく和やかなひとときとなりました。両校への訪問を通じ、マダガスカルへの関心が若い世代へと着実に広がっていることが感じられました。

高南中学校での講演の様子

4 食でつながる両国の縁

 さらに戸島大使は、マダガスカル産バニラを使ったジェラートの製造を手がけるフォレストバンク社(堺市・高石工場)も訪問し、工場を視察しました。同社のジェラートは高石市のふるさと納税返礼品にもなっており、マダガスカル産バニラが日本の食文化の中で新たな形で活かされている好例といえます。小林代表取締役からは、農業を通じた社会貢献や産地との持続可能な関係構築への思いが語られました。

フォレストバンク社の工場視察の様子

5 万博レガシーとしての草の根外交

 万博という一度限りのイベントで終わることなく、人と人とのつながりが継続的な交流へと着実に発展しつつある様子が、今回の訪問を通じて改めて確認できました。行政・産業・教育のそれぞれの現場で育まれてきた両者の縁は、今後もさらに深まっていくことが期待されます。現地に根ざす大使館としても、そうした深化に向けて、引き続き伴走していく所存です。

 今次訪問にかかる同市広報誌記事は以下リンクからご参照いただけます。

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