ポーランド共和国
日・ポーランド首脳電話会談
令和3年3月23日
3月23日、午後4時26分から約20分間、菅義偉内閣総理大臣は、マテウシュ・モラヴィエツキ・ポーランド共和国首相(H.E. Mr. Mateusz Morawiecki, Prime Minister of the Republic of Poland)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 菅総理大臣から、日本は、中・東欧の大国としてEU内での存在感を高めるポーランドを重視しており、日・ポーランド関係を一層強固にしていきたい旨述べました。これに対し、モラヴィエツキ首相から、日本との戦略的パートナーシップを更に強化していきたい旨述べました。また両首脳は「V4+日本」の協力を一層推進していくことで一致しました。
- 菅総理大臣から、戦略的パートナーシップの下での政治・経済・文化等様々な分野での二国間の協力の進展を高く評価する旨述べ、両首脳は、両国間の経済・投資関係の更なる強化に取組むことで一致しました。
- 菅総理大臣から、インド太平洋に関するEUでの議論を歓迎するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、協力していきたい旨述べました。
また、菅総理大臣から、中国の海警法を含め、東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試み、また、香港・新疆ウイグル自治区の状況について深刻な懸念を表明し、これに対し、モラヴィエツキ首相からは、この地域における主要なパートナーは日本である旨の発言がありました。更に、両首脳は、拉致問題を含む北朝鮮への対応等についても協力していくことで一致しました。
[参考]V4(ヴィシェグラード4)
ポーランド(現議長国)、ハンガリー、スロバキア及びチェコによる地域協力の枠組み。1991年にハンガリーのヴィシェグラードで創設された。首脳、外相、高級事務レベルの対話に加えて、科学技術、第三国支援、防災、環境等の幅広い分野で「V4+日本」の協力が進められている。