アメリカ合衆国

平成26年11月16日
(写真提供:内閣広報室)
11月16日9時45分から約25分間、豪州のブリスベン出張中の安倍総理は、オバマ米大統領との間で日米首脳会談を行ったところ、概要以下のとおり。

1.日米関係

(1) 冒頭、安倍総理より、今般のオバマ大統領のアジア太平洋地域訪問は、アジア太平洋地域重視政策、いわゆるリバランス政策を継続する米国の姿勢を改めて示すものであるとして歓迎の意を示し、米国のアジア政策について行われた昨日のオバマ大統領演説も素晴らしかったと述べた。

(2) また、安倍総理より、日米両国がアジア太平洋地域で主導的役割を果たしていく上で、日米同盟に基づく協力を堅持し、強化していくことが重要であると述べた。更に、安倍総理より、在日米軍再編にも強い決意で取り組む、沖縄の負担軽減につき、引き続き米側の協力を得たいと述べた。

(3) これに対しオバマ大統領より、安倍総理が指摘された諸点については、米側も安全保障チームを中心に協力していきたいと述べ、両者は、ガイドライン見直しを始め、引き続き幅広い分野で安保・防衛協力を進めることで一致した。

2.気候変動

 
(1) 安倍総理より、緑の気候基金(GCF)に対し、国会での承認が得られれば、各国の拠出額を勘案しつつ、最大15億ドル拠出する旨発表予定であると述べた。これに対し、オバマ大統領より謝意が表明された。

(2) 両者は、こうした日米両国による貢献が、気候変動に関する新たな枠組への合意に向けた大きな推進力となるとの認識で一致した。このような認識の下に、両国は、GCFへの拠出に関する日米共同発表を行うこととした。

3.TPP

両者は、TPPについても議論を行い、引き続き交渉の早期妥結に向けて一層の努力をしていくことで一致した。

4.日韓関係

日韓関係に関しては、安倍総理より、日中韓会合の実現に向けた朴槿恵大統領の発言に同意し、自分も早期実現を目指したいと説明した。オバマ大統領からは、日韓関係改善に向けた取組を評価し、期待するとの反応があった。

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