フィリピン共和国
日・フィリピン首脳電話会談
令和2年9月7日
9月7日、午後5時頃から約25分間、安倍晋三内閣総理大臣は、ロドリゴ・ドゥテルテ・フィリピン共和国大統領(H.E. Mr. Rodrigo R. Duterte, President of the Republic of the Philippines)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、安倍総理から、内閣総理大臣の職を辞することとなったことを説明するとともに、フィリピン・ダバオを訪問して大統領の御自宅で朝食を頂きながら温かいおもてなしを受けたことに触れつつ、ドゥテルテ大統領との間で「兄弟より近い友人」である両国の戦略的パートナーシップを、スービック湾開発を含む幅広い分野で一層発展できたことは大きな成果である旨述べました。また、南シナ海における法の支配の定着をはじめ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、引き続き緊密に連携したい旨述べました。
- これに対してドゥテルテ大統領から、安倍総理の辞任を心から惜しむとともに、安倍総理夫妻がダバオの私邸に始めて訪れた外国要人夫妻であることを忘れない旨述べました。また、安倍総理が積極的平和主義を掲げ、フィリピンの海上法執行能力の向上に貢献したほか、寛大で信頼できる開発パートナーとして、5年間で1兆円の官民投融資を進めるなど、両国の戦略的パートナーシップの強化に多大な貢献をされたことに、フィリピン国民を代表して感謝する旨述べました。特に、日本政府の支援によるマニラ首都圏の地下鉄事業は、日比友好関係の象徴的な事業となるであろうと述べました。
- また、ドゥテルテ大統領から、新型コロナウイルス感染症対策を含む我が国の協力に対しても謝意が述べられました。
- 安倍総理から、フィリピン政府による「ビルド・ビルド・ビルド」を支えるとともに、ミンダナオ和平について、その進捗に応じて支援を強化していく日本政府の方針は今後も変わらない旨述べ、両首脳は、引き続き両国間で緊密に連携していくことで一致しました。