海外広報
「JAPAN HOUSE フォーラム2020」
―日本を知る衝撃を，世界へ。未来資源としての日本とその活用。―
（開催結果）
2月14日，外務省の主催により，ジャパン・ハウスの活動についての情報発信とジャパン・ハウスの展示に向けたコンテンツホルダーの発掘を目的として，「JAPAN HOUSEフォーラム2020」が開催された。
このフォーラムには，主催者を代表して若宮健嗣外務副大臣が出席した他，平将明内閣府副大臣，薗浦健太郎元外務副大臣，今井絵理子内閣府大臣政務官が出席。また，原研哉ジャパン・ハウス東京事務局クリエイティブ・アドバイザー，ジャパン・ハウスでの展示出展者，ジャパン・ハウス ロンドンの企画局長等が出席した。
同会合の議論の概要は以下のとおり。
1 冒頭，若宮健嗣外務副大臣から挨拶があり，昨年ジャパン・ハウス ロンドンの視察で感じた印象を踏まえて，世界に向かって日本を表現する意欲と才能を持つ方々に対し，ジャパン・ハウスを「足がかり」として使うことを呼びかけた。
2 続いて，原研哉ジャパン・ハウス東京事務局クリエイティブ・アドバイザーから，サンパウロ
，ロサンゼルス，ロンドンの3拠点における令和元年度の活動実績や来館者からの反響等につき報告した。
3 第1部のキーノートディスカッションでは，「ジャパン・ハウスでの展示を語る」と題し，ジャパン・ハウスの展示経験者である建築家の田根剛氏及びWOWクリエイティブ・ディレクターの於保浩介氏から，自身の展示経験から得られた気づきや現地での反応について発言した。また，モデレーターを務めた森美術館特別顧問の南條史生氏からは，巡回企画展審査委員の視点からの発言があり，ジャパン・ハウスにおける展示のあり方などについて議論が行われた。
4 第2部のケーススタディでは，「地域が世界に出ていくとき」と題し，ジャパン・ハウス ロンドンの企画局長のサイモン・ライト氏及び株式会社メソッド代表取締役の山田遊氏から，ロンドンにおける日本の地域の魅力発信について発言した。また，モデレーターを務めたForbes JAPAN取締役兼編集長の藤吉雅春氏からは，メディアの視点からの発言があり，地域の魅力の海外における効果的な発信などについて議論が行われた。
5 第3部では，今年4月から各拠点で順次開催される次期巡回企画展「窓学 －窓は文明であり，文化である－」の企画者の一人である東北大学大学院教授の五十嵐太郎氏から，企画の概要につき説明があった。また，クロージングでは，今年1月に決定した，第4期巡回企画展採択企画が発表された。
