人の交流
スポーツ・フォー・トゥモロー セネガルへの空手道指導者の派遣



概要
外務省は,平成30年度のスポーツ外交推進事業として,10月9日から15日まで,空手道指導者3名をセネガルへ派遣しました。首都ダカールにおいて,セネガルナショナルチームメンバー及び150名を超える練習参加者に対し,基本や形,組み手のパターン練習を指導した他,在セネガル日本国大使館が主催した「セネガル空手日本国大使杯」にも来賓として参加し,多くの空手道関係者と親睦を深めました。
この事業は,日本政府のスポーツを通じた国際貢献策「Sport for Tomorrow」の一環として,スポーツ分野における国際協力と国際交流の促進を図ることを目的として実施したものです。
コメント
派遣者コメント
草野健治 草野派糸東流(しとうりゅう)拳法空手道会 宗家会長
この度は,国際貢献事業Sports for Tomorrowの一環である外務省の「スポーツ外交推進事業」にて,セネガルの指導者並びにナショナルチームの育成という大任を拝しまして,大変光栄に感じております。
空手道母国の日本からの指導は7年ぶりということもあり,稽古に取り組む姿勢はとても熱心でした。
年配の指導者の方々もひたむきに汗を流されていたことがとても印象的です。
選手に関しては元からの身体能力の高さと,日頃から勉強を良くしているようで,少しのアドバイスで随分と変化が見られました。今後のレベルアップが楽しみであります。
小塚貴司 草野派糸東流拳法空手道会 師範代
セネガル空手道連盟会長をはじめ,指導者の皆さんの稽古に臨む姿勢はとても素晴らしく,60代,70代の方々もいらっしゃいましたが,皆汗をかき熱心に取り組む姿に感銘を受けました。
稽古の後,道場を出てからも続々と質問に来る等,空手道に対する熱い想いも伝わってきました。
セネガルの方々の身体能力は全体的に高いので,今回の講習会において,形の動作における,立ち方の重要性,身体の使い方,分解等を指導した様に,今後も定期的に日本の空手道の技術を正しく学ぶ機会を得る事が出来れば,彼らの空手道技術のレベルは格段に向上することと思います。
これからも日本とセネガルの架け橋として,お役に立てる事があれば嬉しく思います。
久下敦司 日本空手道清和源武館 師範
この度,セネガルへ指導に行かせていただき本当に光栄に思っております。全体的に身体能力も高い上,国民の多くがストイックに公園で筋力トレーニングを行っていました。
指導者からは事細かに「この技はどういう練習をすれば完成するのか?」と質問を,選手からは「もっと指導して欲しい」と要請を受け,空手に対する熱い情熱が伝わってきました。
日本の技術指導者が的確に指導を行えば彼らの潜在能力はまだまだ覚醒すると肌で感じましたし,これからもセネガル発展に協力できれば幸いです。
受講者側コメント
Dr. Mouhamed El Motor DIOPセネガル空手連盟会長
日本の先生方の指導にたいへん満足しています。稽古では新しく糸東流(しとうりゅう)の形や技,組手においては選手の競技力向上に役立つ技術や戦術を学びました。言葉の壁があるにも関わらず,分かりやすい説明をしていただきました。
先生方に教えていただいた練習を継続し,また,近い将来再び先生方が来訪されることを強く期待しております。