人の交流

平成29年3月30日
(写真)外務省表敬
(写真)トレーニングの様子
(写真)集合写真

概要

 外務省は、平成28年度のスポーツ外交推進事業として、2月5日から3月3日までスーダンからレスリング選手4名を我が国に招へいしました。滞在中は日本体育大学の協力を得て、1ヶ月に渡り同大学レスリング部との合同トレーニングを行ったほか、スポーツ庁、外務省等を訪問しました。

 この事業は、日本政府のスポーツを通じた国際貢献策「Sport for Tomorrow」の一環として行ったもので、スポーツ分野における国際協力と国際交流の促進を図ることを目的として実施しています。

コメント

来日選手コメント

Mustafa Mohamed Hamad Aliナショナルチーム・コーチ兼キャプテン

 トレーニングはとても素晴らしいものでした。日体大では、コーチと学生たちが協力していました。言葉が通じない苦労はありましたが、携帯の翻訳機能を使うなどして何とかしました。トレーニング面では、願っていたとおりの経験を得る事ができました。

 この分野での、日本からの更なる支援を希望します。またスーダンでは、レスリングの練習場やレスリング・シューズの不足にも苦しんでおり、こうした面での協力も得られればありがたいと思っています。 

 外務省とスポーツ庁を訪問することもでき、温かく迎えていただき、感謝しています。今回は、日体大やすべての関係者の尽力のおかげで成功裏に終えることができました。両国間の協力に感謝します。

Khamis Gamal Suliman Ragabナショナルチーム選手

 とても役に立つ、良い練習ができました。日体大のコーチも選手も皆、良い方たちで、私たちに素晴らしい機会を提供してくれました。

 今回は自分にとっては二度目の日本でのトレーニングでしたが、前回同様に楽しく過ごすことができました。

 日本の外務省、スポーツ庁、日体大そして日本のすべてに感謝しています。

 更に、私たちはスーダンにレスリング指導に来てくださった砂川航祐氏にとても感謝しており、また日本人のコーチがスーダンへ来てくれたら、と願っております。

 この招へいプログラムが2020年まで続くこと、そして東京オリンピックに参加できることを願っています。

受入れ側関係者コメント

日本体育大学レスリング部 松本慎吾監督

 今回、2回目となったスーダン・レスリングチームの受け入れでは、日体大の学生達も前回参加していたコーチ、選手達と再会することができ、お互いが良い刺激を受けながら競技力向上のために練習に取り組むことが出来ました。

 また、学生たちは、スーダンの選手に技術を教える事で自分自身の技術確認にもなり、有意義な時間だったと思っています。今後、また機会があれば、東京オリンピックに向けスーダン・レスリングチームに対して、日体大レスリング部が出来るサポートを継続していきたいと考えています。

 この交流が成功に終わったこと、関係各位に感謝致します。

日本体育大学レスリング部 3年 永本健太さん

 自分は1回目の来日の時も一緒にトレーニングを行ったので、知っている選手もおり、はじめから接しやすかったです。練習も前回の来日から覚えていたのか最初の練習からスムーズに参加していました。

 練習の中でとても驚いたのが彼らの成長スピードです。自分は5日間実習で練習を抜けていましたが、実習から戻ってきたとき、とても強くなっていて驚かされました。

 この1ヶ月良い経験ができました。またの機会があればと願います。

日本体育大学レスリング部 1年 上野裕次郎さん

 はじめは、英語も通じないので全くコミュニケーションが上手くいかなかったのですが、徐々に心の距離も縮まり、言葉が無くてもコミュニケーションをとることができました。一緒にプラモデルを作ったこともありました。お風呂に浸かるだけでニコニコしていたりして色んな場面で楽しんでいました。

 最後のお見送りでは一人一人の名前を言いながら固く握手をしてくれて少し寂しさを感じました。

 短い時間でしたが良い経験ができました。


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