人の交流

平成28年12月21日
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概要

 外務省は,平成28年度のスポーツ外交推進事業として,12月2日から同10日まで,ネパールからパラリンピック水泳協会会長及び選手4名を日本に招へいしました。滞在中は一般社団法人日本身体障がい者水泳連盟の協力を得て,神戸しあわせの村等にてトレーニングを行ったほか,東京では外務省のほか,味の素ナショナルトレーニングセンターや日本財団パラリンピックサポートセンター,セントラルスポーツ等を訪問しました。
 この事業は,日本政府のスポーツを通じた国際貢献策「Sport for Tomorrow」の一環として行ったもので,スポーツ分野における国際協力と国際交流の促進を図ることを目的として実施しています。

コメント

来日選手等コメント

Saroj Shresthaネパール・パラリンピック水泳協会会長

  • (写真4)

 ネパールのパラリンピック水泳選手が外国でトレーニングを行うのは今回が初めてです。このような機会を与えてくれた外務省に感謝するとともに,日本にいるパラリンピックファミリーとの関係を深めることが出来て本当に嬉しく思います。ネパールには選手が屋内で十分に練習できる施設もありません。まだ多くの支援が必要ですが,日本との交流が継続することを願っています。本事業の関係者の皆様に改めて御礼申し上げます。

Laxmi Kumarネパール・パラリンピック水泳代表選手

  • (写真5)

 私はリオ・パラリンピック競技大会に出場しましたが,ネパールでは十分に練習ができなかったり,優秀な指導者がいないなど必ずしも練習の環境は整っていません。こうして日本で貴重なトレーニングを受けることができ,ネパールに帰ってからも実践したいと思います。2020年の東京パラリンピック競技大会に出場できるよう練習に励みます。日本ではトレーニング以外にも皆さんに温かく迎え入れて頂いて本当に貴重な経験となりました。

受入れ側関係者コメント

一般社団法人 日本身体障がい者水泳連盟
アスリートパスウェイ・コーディネーター 酒井正人氏

 ネパール選手の言葉です。「一日2000mも続けて泳いだのは初めてだ」「もしネパールにこんな室内プールがあったら,もっともっと練習してパラリンピックを目指したい」この言葉がとても印象に残りました。
 短い滞在でしたが,少しでも彼らの役に立てたこと,そしてそれをとても喜んでくれたことがすごく嬉しかったです。これからも何らかの形で役に立てたらと強く思っています。
 それから,練習とは直接関係ありませんが,内陸の国,海のない国ネパールですので神戸港の海とそこに浮かぶ数々の船を目の前にして,まるで子供のようにはしゃぎ,そして目を皿のようにしながら海を見つめていた選手の姿が忘れられません。


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