人の交流

平成31年3月25日
(写真1)ベトナムへのセーリング指導者の派遣(集合写真)
(写真2)ベトナムへのセーリング指導者の派遣(海上)
(写真3)ベトナムへのセーリング指導者の派遣(陸上)

概要

 外務省は,平成30年度のスポーツ外交推進事業として,3月5日から10日まで,公益財団法人日本セーリング連盟の協力を得て,日本のセーリングの指導者4名をベトナムのダナンへ派遣しました。
 現地では,ベトナムのセーリング競技選手に加え,マリンスポーツ関係者も参加し,セーリング競技における基本動作の向上,チームビルディング方法等について,陸上と海上に分かれて講習を行いました。
 現地での講習初日には,梅田邦夫在ベトナム日本国大使,グエン・ハイ・ズオン・ベトナム文化スポーツ観光省スポーツ総局国際関係局長兼ベトナム・セーリング連盟副会長,レ・ホン・ソン・ダナン市国家スポーツセンター所長他が参加し研修開講式が行われました。
 この事業は,日本政府のスポーツを通じた国際貢献策「Sport for Tomorrow」の一環として,スポーツ分野における国際協力と国際交流の促進を図ることを目的として実施したものです。

コメント

派遣者側コメント

日本セーリング連盟普及委員会委員(元オリンピック選手)佐藤麻衣子氏

 今回の派遣では,OP級とレーザー級のセーラーに加えて,セーリング競技以外のマリンスポーツ競技出身者(カヌーやカイトサーフィンなど)の参加もあり,参加者の幅が非常に広い事業となりました。
 参加者に指導をする際には,感覚的な部分に依拠するのではなく,身体の使い方や船の動きなどの技術的・理論的なポイントを抑えながら説明をするよう意識しました。
 限られた日数の事業でしたが,初日には海上で船を上手に操れなかった方が,最終日にはスムーズに船を動かせるようになっていたのがとても印象的でした。
 ベトナム・セーリング界が発展していく上では,ベトナムにいるマリンスポーツ関係者に裾野を広げていくことが重要だと感じています。

日本セーリング連盟普及委員会委員(元ファイアーボール級日本チャンピオン)村田暁氏

 ベトナムのセーリングレベルはまだまだ発展途上にあるものの,参加者の向上心はとても高く,またこちらの一挙手一投足から一つでも多くのことを学び取ろうとする向学心に,非常に刺激を得ることができました。
 ベトナムのセーリングの発展のためには,人だけでなく器材についても日本からの支援が期待されていることと同時に,日越友好の観点からも重要なものだと感じました。

受講者側コメント

ベトナム人参加者の声

  • 今回の講習を受けて,セーリングにおける安全面での重要なポイントを理解することができた。
  • 日本からの専門家との交流や,ベトナム国内における各水域のマリンスポーツ関係者との連携が深化した。
  • セーリング競技における世界水準の技術に触れ,直接指導を受けることができ,とても有意義だった。
  • 日本からの専門家来訪を良い契機とし,日・ベトナムの友好が引き続き深まるよう継続的に連絡を取り合っていきたい。

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