人の交流
スポーツ・フォー・トゥモロー キルギスからの体操関係者の招へい



概要
外務省は,平成30年度「スポーツ外交推進事業」として,11月20日から26日まで,キルギスから体操関係者(5名)を我が国に招へいしました。滞在中は,公益財団法人日本体操協会の協力を得て,味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)でのトレーニングや,高崎アリーナで開催された全日本体操競技団体選手権大会を視察した他,外務省への表敬訪問,都内視察等を行いました。
この事業は,日本政府のスポーツを通じた国際貢献策「Sport for Tomorrow」の一環として,スポーツ分野における国際協力と国際交流の促進を図ることを目的として実施したものです。
コメント
招へい者側のコメント
キルギス体操協会 ヘッドコーチ Olga Mukhamedvaleeva氏
今回の訪日で目にした,新しい体操器材,選手達の素晴らしいコンディション調整,綿密にアレンジされた競技大会の運営など,全てが我々にとって素晴らしい経験となりました。レベルの高い日本選手達と一緒にトレーニングできたことも,大変喜ばしいことでした。
私達は今回の訪日を心から楽しむことができました。日本から受けた温かいおもてなしは,今後も長く私達の記憶に残ることと思います。今回の訪日が日本とキルギスの関係構築の橋渡しとなることを願っています。そして,いつか日本の選手やコーチ達にも,キルギスに来ていただければと思っています。
受け入れ側コメント
日本オリンピック委員会(JOC)専任コーチ(NTC担当) 立花泰則氏
NTCでの練習は,普段,キルギス国内で実施している練習内容を実践してもらいながら,そのやり方を見極め,必要に応じて新たな技術を指導したり,また部分的な技術の修正を行いながら,練習を実施しました。特に,タンブリングトランポリンを使用して,新たなひねり技術を習得するためのコーチングを実施しました。
また,キルギス国内で使用している器具が50年ほど前から使用している器具のようで,現在の公式大会で使用されている器具基準(特にバーやつり輪の高さ)に合致しておらず,終末技の実施で着地が思う様に出来ないとのことだったので,NTCでの練習では終末技も重点的に実施しました。
さらに,NTC体操場では,内村航平選手も練習をしており,同選手が実践をしているウォーミングアップや基本技術を間近で見ることが出来,基本の重要性を再認識することが出来たものと考えます。
11月25日には,高崎アリーナで開催された,全日本選手権(団体総合)大会を視察し,日本人選手達の技術的な方向性やさばき方も実際に観察することが出来ました。
NTC施設を使用して,最新技術を習得でき,日本人選手達の競技会も視察出来たことは,有意義な日本合宿になったことと思われます。