外交講座
令和7年度(2025年度)外交講座
広島大学
令和7年8月19日
2025年7月10日(木曜日)、広島大学において外交講座が開催されました。


テーマ及び講演内容
北米局 日米安全保障条約課の網谷課長が、「日米同盟の現状と課題」をテーマに、具体的な事案の紹介を交えながら解説しました。
参加者の感想
- 日米の安全保障の目的とは、多数の国々が発展してきた法の支配を強化し、国際秩序を堅持することだという話が印象的だった。しかし、現在の国際情勢ではこの国際秩序の堅持が一筋縄ではいかないという現状があり、いかに国際政治をよりよい方向に向かわせるべきかという課題を改めて認識することができた。
- 今まで核抑止と軍縮の異なる意見のどちらが正しいのか、どちらの姿勢で核問題に対処していくのかと、2つの考えのみで核の問題を考えていたが、今回の講義を聞いてどちらも核が悪であるという点では認識を共通しており、自国の強化のため核開発を進める国を一番の問題として議論する必要があるという新しい視点を学んだ。
- 授業でも国際情勢を学んでいたが、実感をもって安全保障の大切さを学ぶことが出来た。自分は、核廃絶をすべきだという立場ではあるが、日米関係に代わるものがない以上、現実問題として考えると、理想と現実の折り合いをどうつけていくかということが重要になってくるのだと感じた。また、日本の現状が、ニュース等で報道されることと違う部分もあったので、面白かった。
- 国際社会における国々の関係性や同盟などはとても複雑であり、急速に変化する世界において何が適切な解なのかを個人でも考える必要性を感じた。子どもたちにも広い視野で世界を捉える姿勢を身につけてもらえるように、まずは自分自身がより世界に興味を持って生きていきたいと感じた。
- 外交というものが何を指すのか、外務省が具体的にどんなことをしているのかということを今まで知らなかったが、今回の講座で知ることができた。対外関係という点について、自分たちが思っている以上にたくさんのことを深く考えて取り組んでいることが分かった。