外交講座

令和7年1月8日

 2024年12月11日(水曜日)、長崎大学において外交講座が開催されました。

外交講座が開催された、長崎大学の学生の様子
「国際情勢認識と日本外交の展望」をテーマに、「外交青書」に記載の内容に沿って、具体的な事例の紹介を交えながら解説している総合外交政策局政策企画室の権田室長

テーマ及び講演内容

 総合外交政策局政策企画室の権田室長が、「国際情勢認識と日本外交の展望」をテーマに、「外交青書」に記載の内容に沿って、具体的な事例の紹介を交えながら解説しました。

参加学生の感想

  • 日本は他国との関係を良好に保つため、対話を通して同じ目線で関係を築くことが重要であると理解した。また、他国の生産年齢人口のポテンシャルと日本の労働力不足の問題を上手く結びつけることができれば、双方で利益を得ることができると思った。
  • FOIP(注)について、"自由"で"開かれた".政策であることに強い印象を受けた。グローバルサウスの観点からも、日本がどういう行動をとっていくのかについて、今後も注目して行きたい。
  • 日本はFOIPなどの国際的な枠組みや協定を通じ、良好な国際関係を築こうとしていることを学んだ。今後はその協力関係を活かし、発展途上国などを効果的に支援し、良好な貿易関係を構築していくことが重要だと思った。
  • インドでの実務経験を聞いて、特にインド北東部の地域に興味を持った。ブータンやミャンマー、バングラデシュなど様々な国と国境を接しており、他国の影響を受けやすい地域であるが、識字率が高く、英語話者も多いという点で、高いポテンシャルをもつことが日本やその他の国に認識されれば、更なる産業や経済の発展に繋がっていくのだろうと考えた。
  • 安全保障という言葉が使われる場面が多様化されてきていることに関心を持った。以前は軍事力中心であったが、現在はサイバーセキュリティやサプライチェーンといった分野まで安全保障が議論されている。しかし、利益を守るために脆弱性を管理ないし解消するという観点では共通している。予防外交は紛争の解決だけでなく、国際関係の不安定さを軽減することも期待される。

 (注)FOIP(Free and Open Indo-Pacific)
 自由で開かれたインド太平洋。「平和の原則と繁栄のルール」、「インド太平洋流の課題対処」、「多層的な連結性」、「「海」から「空」へ拡がる安全保障・安全利用の取組」を4つの柱とする。

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