小中高生の外務省訪問
平成27年度(2015年度)「小中高生の外務省訪問」
福岡県立育徳館高等学校の皆さん
平成27年7月30日

平成27年(2015年)7月24日(金曜日),外務省に福岡県立育徳館高等学校の皆さん(1年生5名,2年生8名,引率教員3名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1 主な行事内容
- (1)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (2)「顕彰の像」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学しました。 - (3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員より,入省動機,職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 大臣が決める仕事と事務官レベルで決められる仕事の違いは?
- 会談等の通訳は外務省員がやるのか?
2 アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 海外にいる間に殉職した人達のための像があり,毎年その像に花をたむけていること。
- 妊娠している女性職員のために「働く女性のための休息室」があること。
- 常にたくさんの人達が出入りしていて,思っていたより活気があったこと。
- (イ)省員の話・様子
- 仕事で通訳の他,外国での給水や電力供給などの支援もしていること。
- 詳しい仕事内容。尊敬するところが多くあった。
- ドラマや映画の影響で,とてもセレブな印象があったが,実際はそうではなく,日本と世界のために働いてくれていること。
- 働いている人達がたくさんの国で勤務をしたり,外国で災害が起こったとき対策をしていることなど,普段のニュースでは知り得ないようなことを聞くことができた。
- 女性職員の割合が1/4と多く,育休なども取れること。
- 日本語で聞くと変な外国人の名前,外国語で聞くとおかしな日本人の名前についての話。
- 事務的・機械的に仕事をこなしているというイメージがあったが,「子ども達のため」や「前に助けてもらったから」という心情の絡んだ仕事をしていたこと。
- 国際紛争を解決するための話し合いを日本でしたり,イラクの子ども達を喜ばせるために給水車にキャプテン翼の絵を描くなど,相手国のことを考えて,様々な工夫をしていること。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 今,世界ではテロ行為や感染症など様々なことが問題になっていて,これから社会に出ていく時に,日本の事だけではなく,世界にも目を向けなければいけないと思った。
- 外務省の方々のうち,海外勤務中になくなってしまった人もいるという話を聞いて,危険な仕事をしている人もいるんだなと驚いた。今日は,外務省が行っている仕事の詳しい内容を知ることができて,とても良い経験となった。
- 案内の人も気さくで面白く,重苦しいイメージが消えた。外務省はとても広く,海外の人に向けた日本風の中庭などがあり,海外の人にも良い印象を持ってもらえると思った。
- よくテレビ等で間接的に見る部屋を直接見学することができて,とても感激した。
- 海外でユニークな仕事をしていることが分かった。貴重なものを見ることができて,また,知ることができて面白かった。
- もともと自分は外務省に良いイメージを持っていたが,今回の訪問でそのイメージに確信を持った。
- 今回,話していただいたことが,とても具体的で,相手国とのやり取りの様子が良く見えるもので良かった。言葉(「外務省」)だけでは分からない仕事ぶりを感じることは,生徒にとって大人(社会人)への一歩になることかと考えさせられた。(引率教員)