小中高生の外務省訪問
平成27年度(2015年度)「小中高生の外務省訪問」
私立カリタス女子中学校の皆さん
平成27年7月30日

平成27年(2015年)7月22日(水曜日),外務省に神奈川県私立カリタス女子中学校の皆さん(3年生29名,引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1 主な行事内容
- (1)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (2)「顕彰の像」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学しました。 - (3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア) 外務省員より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 大学時代からルーマニアの仕事につきたいと思っていたのか?
- 日本の外務省と外国の外務省の違いは?
- 外国とかかわる上で一番大切だと思うことは?
- 外務省の仕事のやりがいは?
- 外交官になるために必要だったり,役に立つ資格はあるか?
2 アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 女性が休める「働く女性のための休息室」があり,女性に優しい仕事場だということ。
- 内外科診療所があり,予防接種をわざわざ病院に行かなくても打てること。
- 外交官として海外に赴任され,その地で亡くなった人達のための像があること。
- 記者会見室に同時通訳をする部屋があること。
- 大臣専用のエレベーターがあること。
- (イ)省員の話・様子
- 女性職員の割合が1/4と意外に多いこと。子どもができても安心して働ける女性に優しい仕事なんだなと思った。
- 一人一つずつ担当の語学を割り当てられ,ルーマニア語やアラビア語などを担当すること。自分が学ぶ語学を使っている国に2年間研修に行くこと。
- 3,4カ国語も話せる人がいること。
- 毎日毎日,色々な国と情報を共有しあっていて,忙しく働いていること。たくさんの人が働いていて,その一人一人が身体を張って,命をかけて働いていること。
- 海外の大使館や総領事館で働いている職員の人数は,約3,500人ということ。思っていたより少なかった。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 訪問前は外務省の事をあまり知らなかったが,海外に日本の文化を発信していたり,自分たちが今海外旅行などでも楽しく過ごせているのは外交官の人達のおかげだと思った。
- 自分には全く内容が理解できないような,もっともっと難しい仕事をしているのかと思っていたが,今日の分かりやすい説明で,難しそうだけれど,どんなことをしているのかがわかった。
- 訪問する前は,働く人達は堅そうなイメージだったが,実際にすれ違う人達は同僚と話していたりして,楽しそうだった。見ることができない所も見ることができて,とても充実した訪問だった。
- 正直,外務省のことを「こういう仕事をしている」とか,大まかなことしか知らなかったが,今回訪問したことで,像や中庭があるなどの細かいことを知ることができ,良い機会になった。とても興味を持てたので,もっと調べてみたいです。
- ドラマとかでしか,外務省で働く人を見たことがなかったので,今回の見学を通じて改めて素晴らしい仕事だと思った。とても分かりやすかったです!
- 思っていたより身近な仕事内容,また働いている人も女性が多いというのを聞いて,より興味が深くなった。とても良い経験だった。もっと外務省の事を知りたいと思えたし,外国語の勉強も頑張ろうと思えた。
- 相手国の通訳までしていてスゴいと思った。女性でも働きやすい環境だと思った。働いている様子を知ることができて面白かったです。
- 実際の外務省の雰囲気が分かり,もし自分がここで将来働いたら,こんな所に行くのかと感じることができ,勉強のやる気が高まった。
- 報道だけでなく,直に見ることで,より現実的に将来のことを考えられた。今日訪問したことで,将来のことを考えやすくなった。
- 毎年訪問させて頂いております。今年は訪問を希望する者が大変多く,外国語を使って人々のために働きたいと考える生徒が年々増えているようです。本日,外交官の1日スケジュールや,海外での仕事,国内での仕事を詳しく紹介いただき,生徒も大変勉強になったと思います。将来の夢をより感じることができた有意義な1日だったでしょう。これからの日常の勉強へ励みとなる良い機会をつくって下さり,ありがとうございました。(引率教員)