小中高生の外務省訪問
平成27年度(2015年度)「小中高生の外務省訪問」
私立芝浦工業大学高等学校の皆さん
平成27年6月29日
平成27年(2015年)6月26日(金曜日),外務省に東京都私立芝浦工業大学高等学校の皆さん(2年生22名,引率教員3名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1 主な行事内容
- (1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光伯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。 - (2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (3)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (4)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,同時通訳ブースを案内後,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- なぜ領土問題は裁けないのか?
- 国際司法裁判所以外に領土問題を解決する糸口はあるのか?
- 日本が先に択捉や竹島を見つけたとのことだが,ロシアや韓国も同じ認識か?
- 省庁間のなわばり争いは実際にあるのか?
- 外務省員の平均の語学力は?
2 アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- コンビニや医療関係の施設があること。
- セキュリティが近代的で格好良かった。
- 同時通訳室が思ったよりも会議室や会見室の近くにあったこと。
- 記者会見室の会見台が上下に動くこと。
- 今回の訪問を通して,職員の仕事を効率的に進めるために設備が整っていると思った。
- (イ)省員の話・様子
- 外務省の体制や国際関係について。様々な方法で交渉をしているという事がよく分かった。
- 職員が各専門に分かれていること。国ごとに専門家がいること。
- 領土問題の現状について。
- 外交官は5か国語以上話せないとなれない職業だと思っていたが,3か国語話せるだけでもなれること。
- 話のテンポが良かった。
- 実際に外務省員の生の声を聞いて,日本のために一生懸命仕事をしていることが伝わってきた。
- 外交官は思ったより堅くない人だった。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 仕事内容が分かった。外務省で働くのは大変そうだなと思った。
- 外務省で働く人は,英語が話せて当たり前だというのがスゴイと思った。ここで働きたいと思った。
- 職員の努力が伝わってきた。裏で.毎日頑張っていることが分かった。
- 案内人の話が分かりやすく,とても楽しかった。今の成績では100%無理だが,外交官になるのもかっこいいと思った。
- 外務省職員の人柄などが分かって,親近感や好感がわいた。有意義な時間だった。
- 記者会見室見学は,普段テレビで見ている所なので,とても貴重な体験だったし,外交官に直接質問できたことも貴重な体験になった。
- 今後も外務省の仕事や責務を社会に発信し,子供たちが世界に興味をもってくれるように努めください。よろしくお願いします。(引率教員)
- 「前線」での仕事の様子が臨場感のある形で伝わってきた。案内人のトークがとても良かったし,国際会議室での質疑応答も大変良かった。(引率教員)