小中高生の外務省訪問
平成27年度(2015年度)「小中高生の外務省訪問」
私立浦和学院高等学校の皆さん
平成27年6月18日
平成27年(2015年)6月16日(火曜日),外務省に埼玉県私立浦和学院高等学校の皆さん(2~3年生23名,引率教員2名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
- (1)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (2)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (3)「国際会議室」見学
国際会議場に移動し,質疑応答(Q&A)を行いました。その後,同時通訳ブースを案内しました。- (ア)外務省員(さいたま市出身)より,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 外務省の仕事で大変なこと,うれしいことは?
- 2年間の留学費用は自腹か?それとも,その間給料はでるのか?
- 首脳会談の通訳をする際,あらかじめ大統領が何を話す予定か情報をもらっているのか?
- 海外で問題が起きた時に,誰を現地に派遣するかは誰が決めているのか?
- どれくらの頻度で担当する国に行くのか?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 海外へ行くための予防接種を打てる診療所や,働く女性のための休息室があること。
- エレベーター前にある顕彰の像。殉職した職員のために献花をしていると聞いて,とても驚いた。
- 日本の和をイメージした庭を見て,日本らしさもちゃんと取り入れていて,良いと思った。日本庭園が外務省の中心部にあったのが,とても日本らしくて印象に残った。
- (イ)記者会見室
- テレビ中継用のケーブルが設置してあったこと。
- ほぼ毎日記者会見が開かれていること。
- (ウ)国際会議場
- 国際会議場は,ただ人々が傍観,傍聴するところだと思っていたが,一人一人に意見を求めることができるようにマイクや賛成・反対の投票ボタンがあったこと。
- (エ)省員の話・様子
- 省員のプレゼン通して,外務省の役割等を知ることができた。プレゼンを通じて,外務省が少し身近に感じられた。
- 入省時に専門の言語を決められて,2~3年留学ができること。
- インドネシアに6年住んでいて,帰国した時には30歳になっていた話。自分はカナダでの1年の留学でもすごく長く感じたし,辛いことも多かったから,本当にスゴいと思った。
- 外務省職員の人達が,身を呈して危険な仕事や重要な仕事を自分たちのためにしてくれていること。最低2年も留学していると聞き,辛い経験もたくさんしているのだなと改めて分かった。
- 実際の仕事内容の説明。日々,日本の国際関係を様々な形で良い方向に持って行ってくれていることが分かった。
- 外務省で働いている職員の仕事をしている様子に感激した。とてもハードな仕事内容でも一生懸命に働いていることに感謝の気持ちを持った。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 大変そうだが,様々な国の人達と触れ合えるのは良いと思った。これから外務省の仕事について調べてみたいと思った。
- 海外へ行き,語学を学べ,現地で勤務することができるのが良いと思った。外務省へ勤めることができるように頑張ります。
- 堅苦しいだけかと思っていたが,省員の話を聞いて,留学をしたり,海外に行ったりとアクティブな面もあると知ることができて良かった。今回の外務省訪問で,省員の仕事がよく分かった。ためになる話が聞けて良かった。
- 今まではお堅いイメージがあったけれど,日本の良さを意識している所がスゴくきれいでよかった。写真もいっぱい撮れて楽しかった。
- 以前は名前は知っていたが,仕事内容は全く知らず,どんなことをしているのか疑問だった。世界をつなげる仕事で,とてもかっこいいと思った。今回の見学を機に,もっと外務省について詳しく調べて行こうと思った。
- 今回の訪問でたくさんのことを知ることができた。2年間の留学に加え,大使館での4年間もの勤務があるのは,とても驚いた。今までよりももっと外務省での仕事について興味を持った。
- カナダに1年間留学した者として,また日本人として,外務省を見学することはとても有意義で,今後時代を担っていく自分たちにとても良い経験となった。
- 今日はとても多くのことを新しく知ることができた。また,今日の訪問を機に,もっと積極的に外務省のニュースや国際ニュースをチェックしようと思った。
- 外務省の仕事を具体的に説明してもらえ,分かりやすかった。華やかなイメージだけではないと実感できた。生徒達にとっても良い機会になったと思う。(引率教員)