外交講座
平成29年度(2017年度)外交講座
中央大学
平成29年12月6日

平成29年10月19日(木曜日),中央大学に小林成信国際協力局開発協力企画室長を派遣し,外交講座を行いました。
テーマ:外交の現場から
講演内容:
- 外務省入省に至る経緯(志望動機,語学研修)
- 在外勤務(アフリカに毛布を送る運動,アフリカ支援,ナミビア国連選挙監視,天皇陛下ご訪問受け入れ)
- 本省勤務(条約審議(イーター協定,科学技術協力協定),法案審議(宇宙基本法),国際緊急援助(ネパール大地震派遣))
- 日本の開発協力(開発協力大綱,資金フローの流れ,援助予算の傾向,無償資金協力,有償資金協力援助技術協力)
- 世界の開発協力(援助協調,SDGs)
参加学生からの質問:
- 日本国内の社会福祉など行政費用が赤字予算の中で制約があるにも拘わらず,何故外国への援助をおこなう必要があるのか。
- 援助を受け取る側の希望にどのように対応しているのか。
- 他の援助国の支援と日本の援助との違い,また,その差異から来るトラブルはあるのか。
- 他国の支援との援助調整はどのように行われているのか。
- 日本は有償資金協力が多く,返済国側にとって,制約となっていないか。
- 講師の外務省での略歴によると,いろいろな部署を経験しているが,一つの分野に集中して職歴を積むことはできるか。
- 外務省では特定の分野の研究者となることは出来るか。
- 日本はソフト面,特に技術協力に特性があり,また当該協力が望ましいと思われるところ,ハコモノなどを重視している他の援助国に対し,技術協力が重要であることを認識させるようにしているのか。
- 他の援助国とどの分野をどの国が行うなどの役割分担をしているのか。
参加学生の感想:
- 国際協力に関してより具体的に知ることができ,認識が深まった。
- ODAについて,思っていたよりも貢献しているのだと思った。
- 現場の人の貴重なお話を聞くことができ,非常に実りある90分間だった。
- 外務省の海外での仕事などについて知ることができてよかった。留学のお話なども非常に興味深く聞くことができた。
- 外交に関する詳しいお話を聞くことができ,何となくでしか知らなかったことから今まで知らなかったことまで知ることができ,さらに関心を深めていきたいと思った。