通常兵器の軍縮及び過剰な蓄積禁止に関する我が国の取組

平成28年9月21日
  1. 9月5日から7日にかけて,ジュネーブ(スイス)において,我が国も締結しているクラスター弾に関する条約(CCM)の第6回締約国会議が開催されました。
  2. 今回の会議においては,昨年9月,ドゥブロヴニク(クロアチア)で開催された第1回検討会議から現在までの間に,条約の普遍化(締約国数を増やすこと),貯蔵弾廃棄,除去及び危険低減教育,被害者支援,国際協力等の諸分野でみられた進展及び課題について参加国の間で検討が行われました。また,第1回検討会議において採択されたドゥブロヴニク行動計画の実施の進捗状況を確認・評価するジュネーブ進捗報告書,及び締約国のコミットメントを謳う政治宣言を含む最終文書が採択されました。
  3. 我が国は,本件会議において,普遍化,貯蔵弾廃棄及び国際協力等の議論に参加しました。
  4. 昨年の第1回検討会議から本件会議までに,新たにソマリア,モーリシャス,キューバ,パラオの4か国がCCMを締結した旨発表しました。これにより,同条約の締約国の数は100か国・地域となりました。同条約の普遍化を推進する我が国としては,残り19か国の署名国による早期締結を期待し,アジア太平洋諸国を中心に,署名国以外の国を含む未締結国の早期加入を今後も促していく所存です。
  5. クラスター弾の貯蔵弾の廃棄(第3条)の義務の履行については,クラスター弾を保有していた締約国の多くで廃棄が進んでおり,義務の履行状況が全体として順調であることが明らかとなりました。また,本条約の締約国であるフランス,ドイツ,イタリアが,貯蔵クラスター弾の廃棄の完了を発表しました。我が国は,2015年2月に,貯蔵するクラスター弾の廃棄を完了しています。
  6. 次回の第7回締約国会議は2017年に開催され,議長国はドイツが務めることが決定されました。
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