小中高生の外務省訪問
平成27年度(2015年度)「小中高生の外務省訪問」
神奈川県立相模原中等教育学校の皆さん
平成27年10月5日

平成27年(2015年)9月25日(金曜日)外務省に神奈川県立相模原中等教育学校(1~3年生11名及び引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1 主な行事内容
- (1)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (2)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 外務省の試験を受けるにあたって,大学ではどこの学部にいると有利か?
- スペイン語の研修を受けられたそうだが,担当語学は選べるのか?
- 外務省員の共通の性格は?
- 国際結婚する人は多いのか?
- 政府の方針と自分の考えが違うときの心の持ちようは?
2 アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 昔からある割と古い建物なんだなという印象を受けた。
- もっとお高いイメージでしたが,良い意味で地味でした。すれ違う人が頭を下げてくださり,とても気さくなイメージを受けました。
- まさか省内に枯山水の庭園があるとは思わなかった。
- 働く女性のための休息室があることには驚きました。見学中も女性の職員の方を多く見かけて驚きました。
- (イ)記者会見室
- それぞれのテレビ局と繋がっているケーブルがあること。
- 通訳ブースがあること。会見台のマークが,外務省の「外」の字を表していること。
- (ウ)省員の話・様子
- 海外に行くと日本人の代表として見られること。
- 仕事を通じてさまざまな経験が積めること。
- 入省後,自分の目標ややりたいこととは別の興味あることや,携わりたいと思えることができるという体験談。ひたすら事務作業をするのかと思っていたら,本当に国に自分の意見を反映することができる機会が多々あったりして,とても深いなと思った。
- 仕事で使う外国語を最初から話せる人だけが入省できるわけではないこと。大学の学部はあまり関係ないこと。
- 本当に国際結婚をしている人がいたこと。
- たくさんの国とかかわりが持て,世界の広さを生で感じられること。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 本当に様々な事を経験した人からお話を聞けるというのは,とても面白かった。自分の将来設計がより具体的に想像できた。
- 英語がばりばりできる人じゃないと入れないと思っていたが,“熱意”さえあれば入れるのだと感じました。普段あまりなじみのない外務省の事が知れてよかったです。
- 前にもまして外務省というのが面白い所だと思えました。
- 国の外交の中枢部を見られて感動しました。国家の代表の一部として働く魅力を感じ,今後の進路選択に生かそうと思いました。
- 記者会見室や日本庭園等,テレビでいつも見ている部屋だけではなく,存在も全く知らなかった場所を案内して頂いて,とても印象的でした。また実際に働いている職員の方のお話がとても興味深く参考になりました。
- 外務省だけではなく,国に関わる政府機関全体に「お役所」的なお堅いイメージがありましたが,案内して頂いた職員の方々がとても接しやすく,冗談を交えながらお話して頂いたので,今までより身近な印象になりました。
- 「外務省」というと,とてもかたいイメージを抱いていたが,働いている人を見たり,お話を聞いて,大きな壁がうすくなった気がした。高校生相手にしっかり向き合ってお話をしてくださり,本当にありがとうございました。外務省の魅力を知ることができてよかったです。
- 「外務省」の存在を知ってはいても,生徒には実際にどの様なお仕事をされているのか分からない事も多いようです。このような見学を通じて知ることができ,とても良かったと思います。また,省員の方から「自分の意見を持て!」と言われて,生徒達もとても刺激を受けたと思います。(引率教員)