小中高生の外務省訪問
平成27年度(2015年度)「小中高生の外務省訪問」
サンフランシスコ日本語補習校の皆さん
平成27年7月14日

平成27年(2015年)7月2日(木曜日),外務省に米国サンフランシスコ日本語補習校の皆さん(中1~高3年生20名,引率教員7名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
- (1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光伯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。 - (2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (3)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (4)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員より,入省動機,職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 外務省の職員になるためには,どのような勉強をして,どのような試験を受けなければならないか?
- 外務省はどのような人材を求めているのか?
- 外交官の仕事のやりがいは?
- 海外勤務中に危険な目にあったことは?
- どうして赴任先を選ぶのか?
- 政府の方針と自分の考えが違うときに葛藤を感じることはあるか?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 国際会議室がすごく大きかったし,建物がきれいだった。省内に色々な設備が入っていた。
- 記者会見室の会見台が上下に動くこと。また,会見台のマークは,外務省の「外」の字を丸く書いた形だということ。
- 毎年,金色の像(顕彰の像)のところで,殉職した職員のために追悼式を行っていること。
- 診療施設や「働く女性のための休息室」があり,職員の健康や妊娠している女性への気遣いがとても良いなと思った。
- (イ)省員の話・様子
- 日本と他国との間の協力関係について。
- 外交官に大切なのは,「好奇心」と「違いを恐れない,違いを嫌わない」の2つだということ。
- 外交官になるために絶対に勉強しなければいけない専攻がないこと。
- さまざまな味のカップラーメンのたとえ話。
- 北朝鮮など様々な場所に行くこと。
- 以前はパスポートを作る仕事だけかと思っていたが,他にも色々な仕事があること。
- 2~3年ごとに異動があるそうで,引っ越すのが大変だと思った。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 世界と関わっている聖地に足を踏み入れることができたことを,光栄に思っています。
- 他国に行って仕事をするのがかっこいいと思った。日本のために仕事をしていただき,ありがとうございます。
- 外務省を訪問する前から外務省の大切さなどについて知っていたが,すごい人の話を聞いてより感動した。
- 自分は3年前にアメリカに引っ越して来たとき,すごく不安だったけれど,日本語補習校で,日本の友達や日本の文化と繋がる機会があってすごく助かり,とても良い経験をすることができた。今,こうして日本を見学して,日本の文化を学び,自分の世界への視野を広げることができているのは,外務省の人達のおかげだと思う。ありがとうございました。
- 説明がとても分かりやすくて良かった。補習校で11年間勉強できたのは,皆さんのおかげです。
- 今日は色々外務省について習うことができて良かった。こういう経験を与えてくれてありがとうございます。そして,ガイドの女性がとても親切で面白かった。
- アメリカに住んでいるのに日本の文化や言葉を習えてとても良かった。これからも外国にいながら日本の事を学びたい人達を支えて下さい!