小中高生の外務省訪問

愛知県江南市立古知野中学校及び愛知県小牧市立北里中学校の皆さん

平成27年5月29日
愛知県江南市立古知野中学校の皆さん(左)と愛知県小牧市立北里中学校の皆さん(右)
(於:記者会見室)

 平成27年(2015年)5月26日(火曜日),外務省に愛知県江南市立古知野中学校の皆さん(中学3年生5名,引率教員1名)及び愛知県小牧市立北里中学校の皆さん(中学3年4名,引率教員1名)をお迎えしました。
 行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。

1.主な行事内容

  • (1)「陸奥宗光像」見学
     幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
  • (2)「記者会見室」見学
     記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
  • (3)「国際会議室」見学
     国際会議室に移動し,質疑応答(Q&A)を行いました。
    • (ア)外務省員より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
    • (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
    • 質問一例:
      • 外務省には何人の人が働いているのか?
      • なぜ外交官になったのか?
      • 仕事をしていて,嬉しかったこと,大変だったことや困ったことは?
      • 外交を行う上で一番大切にしていることは何か?
      • 中学生へのアドバイスは?

2.アンケート結果

 生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
 その内容の一部をご紹介します。

  • (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
    • (ア)省内全般
      • 建物も広くモダンな造りだった。中庭にも気をつかっていて,スゴいと感じた。
      • 省内にコンビニがあったこと。
      • 陸奥宗光の銅像(1代目)が,戦時中に武器を作るために壊されてしまったこと。
      • 陸奥宗光像の台座に吉田茂の直筆が彫られていること。
    • (イ)記者会見室
      • 記者会見台が上下したりして,座ってでも会見できること。
      • 思っていたよりも小さな部屋だったが,報道陣が来て取材をする,とても大切で貴重な部屋だと思った。
    • (ウ)省員の話・様子
      • 外交の仕事は,普段働いている人達の仕事の延長だということ。
      • 外国の要人が日本を訪問するときに,すごくたくさんの人達が裏で働いていること。また,外国の方をお向かいする際には,どんな些細な情報でもしっかりと入手して,アレルギーなどを避けた料理を出したり,飾るお花 にも気を遣っていること。
      • 来る前には,とても難しい話をされるのかなと思っていたけれど,実際来たら,他の国の話をたくさん聞けて,驚くこともあったし,面白い話を聞けて良かった。興味を持つことができた。
      • 案内人の分かりやすい説明の中に小出しにされるジョークと,講師の外務省の仕事だけでなく,日常に通じる話が印象に残った。
  • (2)感想・意見など
    • 今回は自分たちのために時間を使っていただき,ありがとうございました。今回教えてもらったことをもとに,これからの生活に活かしたいと思う。(古知野)
    • 閉ざされた仕事をしているイメージを持っていたが,我々が行っている仕事のように,人のため,国のため働いているということが分かった。日常の生活では知り得ないことが多く学べて,とても貴重な時間になった。これからの社会を担う生徒たちにグローバルな視点を教えてもらえただけではなく,身近な仕事かつ大切な仕事だと感じられる話をしてもらえた。(古知野引率教員)
    • 外交官は食べ物の好き嫌いまで気をつかって調べていて,大統領が訪日した時に何ごともなく終わるのは,そういう人たちがいるからなんだと感心した。今回は外務省のしくみとか秘密とかを教えていただき,とてもためになった。今後にいかしたい。(北里)
    • 以前,インターネットのSNSで,外務省とフィンランド大使館がやりとりをしているのを見た際に,国どうしのやり取りをとても身近に感じることができた。またこのような取り組みをやってほしいです。(北里)
    • 外務省は国家の秘密のような,高い壁で囲まれたイメージがあったが,外務省の仕事は日常の延長であることや人と人との付き合いという話を通じ,印象が良くなった。(北里引率教員)
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