外交講座
令和元年度(2019年度)外交講座
南山大学
令和元年7月26日

令和元年6月19日(水曜日),南山大学に青山健郎総合外交政策局国連制裁室長を派遣し,外交講座を行いました。
テーマ:国際平和協力
講演内容:
- イラクでの勤務経験をもとに,武力紛争を終わらせ二度と戦争の起こらない平和な社会を作ること,「平和構築」の重要性。
- かつて世界中の国から支援を受けて戦後復興を成し遂げた日本は平和構築の模範であり,だからこそ平和協力をより積極的に行うべきである(積極的平和主義)。
参加学生からの質問:
- 湾岸戦争の時に日本は金だけ出して人を出さず,国際的批判を招いたので,その後PKO協力法を制定するに至ったと聞いたが,事実か。
参加学生の感想:
- 世界ではまだ紛争などに苦しむ地域があると理解はしていたが,日本は「創る平和」にもっと関わるべきという,平和に対するアクションが必要という考えは見落としていた。平和に対する新しい考えを学べたと感じる。
- 平和構築という,どこか遠い世界の話のように感じていたテーマだったが,実際にその現場で業務に携わってきた方の実感がこもったお話を聞くことで,今まで以上に平和構築への関心,認識が高まったように感じた。
- 「平和」というのが当たり前な日本で生活しているが,「平和」を構築することがいかに困難であるかということがよく分かった。自国が平和であることだけではだめだということを改めて感じた。
- 現代の日本は平和で,戦争がどこか他人事な気がしていたので,より身近に感じ,日本の外交政策の大切さを理解した。
- 海外で実際に経験したことに基づく考えを聞くことは意味のあることだと感じた。
- 教科書に載っているのとはまた違う視点の話が聞けて有意義だった。
- なぜ様々な国が自国と関わりのない国を支援する必要があるのかについて,全世界の安全と繁栄という意図があることに驚いた。
- 外務省の方から実際にお話を伺ったことがなかったので,とても良い機会だった。
- イラクの戦争中に実際滞在していた時のリアルな話を聞いて,戦争を少し身近に感じた。
- 実際に現地で勤務されていた方からお話を聞ける貴重な機会であり,エピソードもいろいろと聞けて,とてもよかった。また,言葉に重みを感じ,自分の知らないところで様々な悲劇が起きていることが知れた。