外務省を知るためのイベント
平成25年度(2013年度)「小中高生の外務省訪問」
茨城県立並木中等教育学校の皆さん
平成26年2月21日

平成26年(2014年)2月21日(金曜日),外務省に茨城県立並木中等教育学校の皆さん(1年生26名,引率教員2名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
(1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。
(2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
(3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,同時通訳ブースを案内し,Q&A(質疑応答)を行いました。
(ア)外務省員(茨城県出身)より,入省に至る経緯や入省に当たっての留意事項,現在の職務内容,海外勤務・出張の際に感じたこと,外交に携わることの意義などにつき,適宜解説しました。
(イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例 :- 外交官になったきっかけは?
- やりがいのあること,苦労したことは?
- 外務省はどんな仕事をしているのか?
- 外交する際にどんなことに気をつけているのか?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
(1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
(ア)省内全般
- 中庭に枯山水や竹林があり,日本を感じさせる景色があった。
- 歯医者など医療施設があり,予防接種もできること。
- 女性のための休憩室があった。
(イ)記者会見室
- 会見台が上がったり下がったりして,高さが調節可能なこと。
- 記者会見をほぼ毎日やっており,真夜中でも会見をする場合があること。
- TVで見たよりもせまく感じた。
- 会見台に顔写りを良くするためのレフ板が置いてあった。
(ウ)国際会議室
- 同時通訳ブースでの同時通訳の仕組みについての話。
(エ)省員の話・様子
- 外交官はいろいろな国に行くこと。格好良いと思った。
- 中国との関係。これからの対処の仕方が分かって良かった。
- 省員の約3分の2が海外で勤務していること。
- 外務省は多くの仕事をしており,勤めるのはかなり大変なこと。
- 省員は全力で外国との関係のことを考えていること。外国と色々な交流をして,色々なことを考えながら接していることが分かった。
- 入省時は英語など外国語を話せなくても良いこと。入省してから,それぞれ担当語学の専門家になるために海外に研修に行くこと。
- 机上で学ぶのではなく,体験により学ぶことで寛容な人間になれるという話。
- 中国は日本とは違う人間性を持った国だと思っていたが,同じ人間だから共通点があるということ。
- 自分たちの質問にしっかりと答えてくれたこと。
(2)感想・意見など
- 省員の話を聞いて,外国との関係は外務省のおかげで成り立っていると感じた。
- 短い時間だったが,外務省についてたくさん学べた。
- 外交問題について省員がどのように考えているのかが分かり,その仕事に興味を持った。物事の考え方についてなども,とても勉強になった。
- 世界のことに前よりも興味を持つことができた。
- 外務省で働いている人々は努力家であったり,優秀であるという以前からの印象は変わらなかった。今後も私達の生活を陰で支える「省」であってほしい。
- 今後,もし今回のような機会があれば,大勢の前でも挙手できるようになりたい。
- 以前は,国の機関と言うことで,外務省に対して少し固いイメージがあったが,実際に訪問してみると,多くの人が色々な分野で活躍しているのが分かり,印象が良くなった。
- 上司に言われたことを機械的に処理するような,規則正しい堅い役所だと思っていたが,個人一人一人が自分の意見を持っていて,その実現のために動いていたことが印象に残った。
- 省員の「話を聞いて,質問しなければ来た意味がない」という言葉に心を打たれた。生徒たちの肝に銘じさせたいと思った。今回の訪問は,職業を学ばせる上での参考になった。(引率教員)