こども霞が関見学デー

令和4年8月31日

 「こども霞が関見学デー」は、夏休み期間中に、子供たちに社会について広く知ってもらうことや、政府の仕事や取組について理解を深めてもらうことなどを目的としたイベントです。外務省では、外務省の仕事や世界の国々について理解を深めていただけるような様々なプログラムを開催しました。

 今年は、3年ぶりに、対面でのプログラムを実施しました(一部プログラムを除く。)。多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました!

1 開催日時

 令和4年8月3日(水曜日)・4日(木曜日)

2 対象者

  小学生及び中学生

3 プログラム内容

(1)上杉謙太郎外務大臣政務官が出演!外務省こども記者会見(8月3日)

  • (写真1)こども霞が関見学デーに訪れた子供たちに外務省こども記者会見として質問を受ける杉謙太郎外務大臣政務官
     
  • (写真2)杉謙太郎外務大臣政務官とこども霞が関見学デーに訪れた子供たちとの記念写真
     
  • (写真3)上杉謙太郎外務大臣政務官
     

 上杉外務大臣政務官は、冒頭挨拶において、外務省は、国際社会の中で、日本の人々が安全で幸せな生活を送れるよう、世界の国々とおつきあいしながら、様々な活動をしていることに触れつつ、出張で訪れたドイツ、ソロモン諸島やトリニダード・トバゴでの外交活動について紹介しました。また、日本や世界はたくさんの問題に直面しているが、その解決のために日本は何をするべきなのか、他の国々と共に智恵を絞りながら協力を進めている旨述べました。
 参加した全ての子供たちから、「外務省で具体的にどんな仕事をしていますか」、「政務官として大切にしていることは何ですか」、「一番頑張りを感じる時はいつですか」、「政務官になりたいと思ったきっかけは何ですか」など、多くの質問が寄せられました。これらに対して上杉政務官からは、自身の幼い頃のことや外務省での経験も踏まえて丁寧に回答し、あわせて子供たちへの励ましのメッセージも伝えました。

(2)外務省ってどんなところ?聞いてみよう!

  • (写真4)「外務省ってどんなところ?聞いてみよう!」の様子(写真5)仕事の内容を説明する外務省員
    【外務省員によるお話の様子】

 外務省員は普段どんな仕事をしているのでしょうか。外務省に対する理解を深めてもらうため、外務省員が、外国での勤務経験や外務本省での仕事について説明しました。子供たちからは、「外務省で働いていて嬉しかったこと、またつらかったことは何ですか」、「外交官になるために、一番大事なことは何ですか」、「エジプトでの生活で驚いたことはありますか」など、多くの質問が寄せられました。
 外務省や国際問題について、もっともっと聞きたいことがあったと思います。ぜひ「キッズ外務省」やパンフレット「外交という仕事 地球に生きるわたしたち」もご覧ください!

(3)さかなクンと一緒に学んでみよう!海とお魚とSDGs(8月4日)

  • (写真6)クイズや絵を交えわかりやすく説明するさかなクン
    【ジンベイザメの生態を絵に描いて説明するさかなクン】
  • (写真7)スクリーン画面を使って説明するさかなクン
    【海の環境について楽しく分かりやすいお話をするさかなクン】

 「海とさかなの親善大使」のさかなクンが外務省に来てくれました!
 さかなクンは、セネガルで、タコの不漁に悩む現地の漁師に国際協力機構(JICA)の専門家とたこつぼを紹介するなどの活動を紹介したり、かきの養殖について、クイズや絵を交えわかりやすくお話しました。
 また、子供たちに好きな魚を質問すると、「ジンベイザメ」や「チョウチンアンコウ」などの答えが返ってきて、さかなクンは絵に描きながら、それぞれの魚の特徴についてわかりやすく説明しました。子供たちからは、「実際に魚の話やさかなクンの知識など絵を描いて面白く話をしてくれたことがよかった」、「楽しく魚の生態について知ることができた」などの感想が寄せられました。最後に、さかなクンは、地球はいろいろな問題を抱えているけれど、これ以上ひどくならないように、みんなで考えてできることを続けていこうと呼びかけました。

(4)海外の日本大使館発!外交官に聞いてみよう、世界の国々(8月4日)

(写真8)質問「ウズベキスタンで広く話されている言葉は?」の画面 【在ウズベキスタン日本国大使館:クイズ「ウズベキスタンに行く準備をしよう!」】
(写真9)地図を使って対と日本の結びつきを説明する様子 【在タイ日本国大使館:動画メッセージ 日本とタイとの強い結びつき 現地の市場の様子など】
動画はこちら別ウィンドウで開く
(写真10)在コスタリカ日本国大使館の動画メッセージの様子 【在コスタリカ日本国大使館:動画メッセージ 多様な生物が暮らす豊かな森林を守るための日本の支援や日本文化事業】
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(写真11)在コンゴ民主共和国日本国大使館の動画メッセージの様子 【在コンゴ民主共和国日本国大使館:動画メッセージ マタディ橋建設や感染症対策のための日本の支援や日本文化事業】
動画はこちら別ウィンドウで開く

 世界各地にある日本大使館や総領事館では、多くの外交官が働いています。
 今回は、ウズベキスタン共和国にある日本大使館で働く外交官が、ウズベキスタンの言葉や気候、食べ物などについて、現地からクイズ形式で楽しく紹介し、ウズベク語の挨拶や「ごちそうさま」のポーズなど、参加者と一緒に実演しました。また、日本文化をウズベキスタンで広めるためのイベントの開催や通訳の仕事などを紹介し、参加者からは、「現地のテレビがくるなんてすごい!」、「通訳がむずかしそう」などの声がありました。質問コーナーでは、現地のお祭りや、旅行に最適な季節、ウズベキスタンと日本の関係、大使館の仕事の魅力についてなど、多くの質問が寄せられました。
 最後に、タイ王国、コスタリカ共和国、コンゴ民主共和国にある日本大使館で働く外交官からの動画メッセージを放映しました。

 「世界一周『なんでもレポート』」では、世界各地にある日本大使館や総領事館で働く外交官や、日本で働く外務省員の活躍を、インタビューやエッセイなどを通じて、様々な視点からご紹介していますので、ぜひご覧ください!

(5)JICA地球ひろばでSDGsを学ぼう!バーチャルツアー&JICA海外協力隊の体験談を事例に(JICA地球ひろば別ウィンドウで開く)(8月3日) 

(写真12)JICA地球ひろばライブツアーの様子 【JICA地球ひろば体験ゾーンバーチャルツアー】  
(写真13)JJICA地球ひろば案内人の方々 【JICA地球ひろば案内人】

 小学5年生から中学生を対象に、日本だけでなく海外からも多くの方に参加いただきました。
 現在開催中の企画展「SDGsのコト、本気で考えよう展」をリモート案内し、内容はクイズを通じてSDGsの達成状況や日本の取組について紹介しながら、この夏休みに皆さんがどんな行動に移せるのか考えてもらいました。
 JICA海外協力隊の体験談では、東ティモールでの「栄養問題」やモザンビークでの「識字教育」について、それぞれの体験をもとにお話ししました。
 参加者からは、「展示がゲーム感覚などで楽しめるものが多く、行ってみたいなと思いました!!体験談のお話もとても詳しく紹介してもらえて非常に充実したセミナーを体験することができた」、「SDGsの17項目について深く掘り下げて教えてもらい、とてもわかりやすく良かった」、「世界中には、たくさんの課題があると改めて感じた。私たちに少しでもできる行動をしていきたいと思う」、「子供達も飽きずに画面をずっとキラキラした目で見ていた。コオロギせんべい、チャレンジしてみます!」などの感想が寄せられました。

(6)海外で日本語や日本文化を紹介!現地のお仕事をのぞいてみよう(国際交流基金別ウィンドウで開く)(8月4日)

(写真14)左:「まるごと にほんのこごばと文化」の本、右:シドニーでの日本語教室の写真 【シドニーでの日本語教室の様子】
(写真15)左:マニラ事務所スタッフの方々、右:PRチームの仕事の写真 【マニラ事務所スタッフによるお仕事紹介】

 国際交流基金は海外での日本語教育や文化紹介などを通じ、日本に対する関心を広げる取組を行っています!
 オーストラリア(シドニー)やフィリピン(マニラ)で働く職員とオンラインでつなぎ、海外で働くことの面白さや驚いたことなどの経験談を交えお話したほか、日本に興味を持ってもらうための日々の取組を紹介しました。
 参加者からは現地のスタッフに対し「どうして日本に興味を持ったのですか」、「このお仕事をしようと思った理由は何ですか」などの質問が出され、アンケートでは「日本の文化が海外でも受け入れられていることに驚いた」、「地図でしか見たことのなかった国について知ることができ面白かった」といった感想が寄せられました。


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