高校講座
令和2年度(2020年度)高校講座実施報告
愛知県立明和高等学校
講演テーマ「外交現場の模様、中南米の日系社会」
令和3年3月30日

令和2年12月22日、外務省と愛知県立明和高等学校の間において在キューバ日本国大使館の藤村和広特命全権大使を講師とするオンライン(リモート)高校講座が開催されました。
参加者からの感想(抜粋):
- 「外交とはできるだけ多くの仲間や友人をほかの国と作ることであり、そういった活動を、国家間だけでなく地域の人々にも繋げていきたいと思っている」という講師の言葉が強く印象に残っています。各国の代表同士の繋がりだけが外交だと思っていましたが、印象が変わり、身近に感じることができました。
- 「外交とは、国と国の関係を進めるために知性と技巧を適用すること」という高名な英国の外交官の言葉が強く印象に残りました。外交は、貿易や関連の協定などの経済活動に限った話だと思っていましたが、文化交流など、人と人の繋がりを意識した取り組みも行っていると知り、グローバル化の進む社会において、外交の役割はとても大きいと感じました。
- ゲストの(明和高校)音楽科卒業生ピアニストの話に「音楽は言語」という言葉があり、強く印象に残りました。私は音楽ができないので、言語を学び、自身の専門分野を深めて、世界の人々と繋がりたいと思いました。
- キューバの公用語であるスペイン語は、中南米という広い地域で使うことができ、様々な国の人とコミュニケーションがとれるようになるのだと聞いて、英語以外の言語も習得しようと思いました。
- 「キューバ」という日本から離れた場所で、大統領と一緒に仕事をしたり、現地の人のために様々な活動を行っていたりしていて、日本と世界は互いに関わりあっているのだと実感しました。
- キューバでは、医療や教育には力を入れているものの、スーパーマーケットでは物資不足が目立つなど、社会主義国での「暮らし」に衝撃を受けました。これまでの勉強を通して国の体制の違いを認識していたつもりですが、実際には理解できていなかったのだと気づくことができました。