高校講座
令和元年度(2019年度)高校講座実施報告
広島県立広島高等学校
講演テーマ:「外交の現場から見たグローバルリーダーとは」
令和2年6月5日


令和2年2月13日,広島県立広島高等学校において,1年生234名に対し,外務省経済局漁業室の中谷好江室長を講師とする高校講座が開催されました。質問は,将来の職業選択についての個人的関心から,捕鯨政策まで多岐に及び,外交を身近に感じてもらう機会を提供することができました。
講演のポイント:
- AI に取って代わられないのは,非定型的,創造的,コミュニケーション力を必要とする職業
- 外交とは,国益の実現のために国際協調すること(捕鯨政策等の実例で説明)
- グローバル人は無国籍人にあらず,まず,日本人としての自覚を持って,異なる文化や価値観を受容できることが必要。
参加者からの感想(抜粋):
- 鯨のお話で,自分の国が正しく,自分の国と違うからそれは間違っているというのは危険な考え方で,大切なのは相手国の文化や価値観を認め合って,尊敬・尊重しあうことであると分かりました。
- これからグローバル人材になるには,日本で暮らしていることに誇りを持ち,自分の主張や思っていることを,自分の言葉ではっきりと伝えなければならないということを知ることができたので,多くの国で自分のことを伝えていけるように,できる限り多くの言語を使えるようになりたいです。
- 外交も,人間関係と同じように瞬間ではなく積み重ねであること,また,外交の第一歩は情報収集で,相手が欲しいものは何か,自分にできることは何かを考えることが重要だと知り,どんなに難しい仕事でも相手を思いやることが必要なのだと分かりました。
- 講演を通し,外務省が何をしているのか,また具体的にどのような仕事をしているのか知ることができました。身近な友達とのやり取りを例として,外交について話してもらったので,とてもイメージを掴みやすかったです。
- 今回,様々な外交上の取組や日本の考えを聞いたけれど,日頃のニュース等では全く見ないことを思うと,私たちが情報に踊らされていることを実感し,広く情報を集めて正しいものを判断する努力が必要だと再認識しました。
- 持続可能な社会で国際的に活躍していくには,「非定型的」「創造的」「コミュニケーション力」の3つが重要であることが分かりました。
- 現在,当たり前のように電気が点いているのは,海外との交流があるからだということが,印象深く残りました。日本だけでは今みたいに平和に暮らすことはできず,海外とのつながりがあるからこそ,快適な日々を送ることができると思いました。