外交講座
令和元年度(2019年度)外交講座
神戸学院大学
令和元年9月10日

令和元年7月2日(火曜日),神戸学院大学に金子一也経済局経済連携課交渉官を派遣し,外交講座を行いました。
テーマ:我が国のFTA・EPA戦略
講演内容:
- 外務本省と在外公館の活動
- 国際経済法の沿革・枠組(最恵国待遇と特恵待遇など)
- 日本の取組(TPPにおける原産地規則の累積,日EU・EPAの地理的表示など)
- 貿易問題を巡る賛否や非貿易的関心事項の取り扱い
- 実際の交渉における準備,議論の進め方
参加学生からの質問:
- 労働や環境などの非貿易的関心事項についての交渉は貿易協定の枠外で行われるべきか。
- 交渉相手国が有する対日関係における安全保障や国防上の位置付けは,交渉にどのような影響を及ぼしているか。
参加学生の感想:
- 国際経済法について,WTOとEPAの関係や,法的拘束力のない形式も戦略的に重要だということなど,短い時間で多くを学ぶことができた。
- グローバル化が進んでいる現代では,他国と交流しながら交渉することが大切であり,他国からいいように扱われてしまわないようにいろいろな手段を使って交渉していくことが私たちの普段の暮らしに繋がっていると認識した。
- 関税をお互いに低くしたり,ゼロにする特恵税率という言葉を初めて知った。日本はTPPなどを通して自由貿易化をしようとしていることを知った。
- 日本の外交政策がどのように取り組まれているのか,また基本戦略について知ることができた。知っている知識を再認識したり,知らなかった知識を初めて理解することができた。
- 外交の第一線で働いている外務省の方から外交講座を聞くのはリアリティを感じることができて,よいと思う。
- 今まで,外務省という名称は聞いたことはあったが,仕事の内容までは知らなかったので,自分が思っているよりたくさんの取組をしていることが分かり,関心が高まった。
- 普段の講義とは違った話があるのでよいと思った。