小中高生の外務省訪問
平成26年度(2014年度)「小中高生の外務省訪問」
私立学習院女子高等科の皆さん
平成27年2月23日

平成27年(2015年)2月16日(月曜日),外務省に東京都私立学習院女子高等科の皆さん(3年生19名,引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
- (1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。 - (2)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (3)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (4)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,同時通訳ブースを案内後,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員(同校OG)より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- なぜ専門語学にクロアチア語を選んだのか?また,クロアチア語は入省してから勉強したのか?
- クロアチアではどんな仕事をしていたのか?また,クロアチアで印象に残った仕事は何か?
- クロアチアはどんな国か?治安は良いのか?
- 国際協力局の具体的な業務について
- イスラム国の事件が起こった後,外務省の体制は変わったか?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 同時通訳ブースがいくつもあったこと。同時通訳は2人体制で抜かりなく行われていること。
- もっとせわしい場所だと思っていたが,静かで様々な設備が充実していて診療所などもあるのは,外国と交流する非常に外務省らしいところだと思った。
- 美しい庭園が素敵だった。
- (イ)記者会見室
- 会見台が上下に動くこと。レフ板が置いてあること。
- テレビ局の記者の人達が常駐する部屋があること。
- (ウ)省員の話・様子
- 海外で邦人が巻き込まれるような事件が起きると,24時間体制で徹夜することもあること。
- OGの話で,どのように外務省に入ったのが分かって良かった。
- 女性職員の割合が想像していたよりも高く,また女性職員も男性職員も同じように活躍する場が整えられていること。短時間勤務ができて,妊娠・子育てにも対応されていること。
- 大学で学んだことのある言語の国に配属されるとは限らなくて,専門言語が決まってから勉強することもあること。
- 治安の悪い所,伝染病の流行っている所にも派遣され,命を張って頑張っていること。
- 条約作りに関わることができること。
- 大学院に行かなくても入省試験を受けられること。
- 外国の人と仕事する際に,自国にとっても相手国にとっても良い結果となるように思いやりを持つことが大切であるということ。
- 外務省に勤めている人は皆誇りを持って働いているということが,良く伝わってきた。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 今日はとても勉強になり良い経験ができた。大学でもっと語学を学び,憲法にも積極的に触れたいと思った。
- 職員の人達が皆とても優しかった。テレビや新聞だけで見ていた世界が少し身近に感じられるようになった。普段見ることのできない場所を丁寧に紹介していただき,本当に面白かったです。
- 実際に省員に話を聞けて,外務省の大切さや仕事内容が良く分かった。外務省等の国際的分野で働きたいという気持ちが一層強まった。
- 女性が働きやすいということで,とても良い印象を受けた。また,自分の知らなかった部署や仕事が多くあることを知り,とても関心を抱いた。
- とても親切に建物の説明や質疑応答に答えてもらえた。自分はもともと世界へ興味を持っていたが,今回話を聞いて,ますます世界への憧れを強く持つようになった。大学は国際関係を勉強してみたいと思う。
- 様々な分野に関わる人達がいて,日本と外交との関わりが築かれているのが分かり,尊敬の念を抱いた。来る前よりもより強い憧れを感じるようになった。
- 外交と関係がある仕事をしているというイメージしかなかったが,内部での具体的な仕事内容が分かったり,24時間体制で命がけで仕事していると聞いて,とても尊敬するようになった。自分も外務省に就職できたら嬉しいです。勉強頑張ります。
- 今回で訪問は3度目ですが,いつも丁寧に対応していただき,新たに学ぶ事もあって,とても楽しませていただいております。将来海外と関わる仕事をしたいと考える生徒も多いため,とても良い刺激を与えてもらったと思っています。また是非生徒を連れて参りたいです。(引率教員)