小中高生の外務省訪問
平成26年度(2014年度)「小中高生の外務省訪問」
私立関西創価高等学校の皆さん
平成26年12月22日

平成26年(2014年)12月18日(木曜日),外務省に大阪府私立関西創価高等学校の皆さん(1年生から3年生15名,引率教員5名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
- (1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。 - (2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,同時通訳ブースを案内後,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 外交官ならではの苦労は何か?
- 価値観の違う相手国と対話するときに心がけていることはあるか?
- 科学技術など発展していることとは逆に,日本が他国より遅れていることは何か?
- なぜ外務省には女性職員が多いのか?
- 日中関係をよくするために私達ができることは何ですか?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 女性のための休息室やワクチンをうてる診療所など,働く環境の良さを知り,感動した。
- 中庭がとてもきれいで驚いた。
- 同時通訳ブース。同時通訳のシステムも興味深かった。
- 記者会見室でほぼ毎日記者会見が行われていることを初めて知った。
- (イ)省員の話・様子
- 外交上で,また対話をしていく上で大切なことは,相手の言いたいこと,主張をしっかり聞き取り,また,その上で相手のバックグラウンドを理解することが大切であること。
- 中国から見た世界地図が面白かった。相手の国の立場に立って考えていることが,地図で実感できた。
- 近隣諸国の間で何故問題が起こりやすいのか,そしてそれにどう向き合うべきかについての話。
- 女性職員の割合が他省庁に比べて高いこと,女性が働きやすい環境であること。外務省で働くことに憧れを持った。
- 一定の期間,海外で語学の勉強をしながらお給料をもらえること。
- 自分たち学生に対しても外務省について丁寧に説明してくれたことが,嬉しかった。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- ある国との外交に携わることで,その国の課題を解決するために様々な行動を起こすことができ,また同時に日本との友好に繋がる素晴らしい仕事だと思う。今回の訪問を活かして,今後の自分がしたいことをより明確にして行きたいと思う。
- 省員の話を聞いて,外務省は平和の架け橋であると再認識することができた。また外務省内でたくさんの外国人をお見かけして,実際に日本との外交が行われている瞬間を見たようで感動した。
- 国益中心で考えるわけでも,国益無視で考えるわけでもなく,世界の一般的な物事のとらえ方をベースとして,今起きている問題の解決に努めている姿が印象的だった。同時通訳についての説明や日本とスペインを例にした物事の考え方の違いの理由など,様々な場面ではっとすることがあった。貴重な経験をさせていただいた。
- 今まで外務省についてあまり知らなかったが,活躍されている先輩からのお話を聞き,この仕事への興味がわいた。
- 堅苦しそうなイメージがあったが,すれ違う人達が若い人や女性がたくさんいて,イメージが変わった。丁寧な説明や案内ありがとうございました。
- 今日聞いたことを参考にこれからも頑張ります。
- 女性が働きやすい環境を整えていることにとても好感を抱いた。自分は男性だが,もっと他の省庁,企業でもそうなってほしいと思った。