小中高生の外務省訪問
平成26年度(2014年度)「小中高生の外務省訪問」
大分県立大分上野丘高等学校の皆さん
平成26年12月22日

平成26年(2014年)12月17日(水曜日),外務省に大分県大分上野丘高等学校の皆さん(1年生40名,引率教員4名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
- (1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。 - (2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (3)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (4)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,同時通訳ブースを案内後,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 第二次世界大戦で敵対関係となった独と仏は,現在EUを引っ張るリーダーとして友好関係にあるが,この関係を日本の対中・韓国外交にどう活かせるか?
- 日本人が海外でテロ事件に巻き込まれた場合,どのような対応を取るのか?
- 子ども兵士の復帰支援で,資金援助以外の支援は実際にどのようなことを行っているのか?
- 中国・韓国にある日本の大使館,総領事館あるいは在留邦人の状況は?
- 発展途上国に対するPKOの成果や課題について
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 記者会見室と各TV局がケーブルでつながっていること。会見台が上がったり下がったりすること。記者が駐在していること。
- 妊娠中の女性職員のために「女性のための休息室」があること。また最長で3年間産休及び育休が取れるなど,女性のための仕組みがきちんとしていたこと。
- 大臣専用のエレベーターが用意されていること。
- 亡くなった職員を追悼するための像があること。
- 中庭が枯山水であったこと。
- 外国人がたくさんいたこと。
- とても厳重に警備されていたこと。
- 様々な部署があり,ユニークだと思った。
- (イ)省員の話・様子
- 質問に丁寧に答えてくれた。宗教対立やその他の事項でも,聞きたい情報を手に入れることができた。
- 日本人が世界のためにしていけること。日本の特性をいかしてできること。
- 外交官はアフリカの小さな国まで行くと聞いて,すごい経験をするのだと知った。
- 様々な方面へのかけ橋や取り組みがあること。海外の法律や条約に関する仕事だけだと思っていたが,発展途上国の援助など幅広い分野で仕事をしていることが分かった。
- 子ども兵士が使われる理由について。
- 「お互いの違いを大切にし,面白いと思い合える」ということが平和の一歩だという言葉がとても印象に残った。これから外国の人と交流する際に役立てたい。
- 国際理解などについて,自分たち若い世代に大切なことを話してくれた。理解が深まった。
- 紛争に巻き込まれた子ども達のために自分たちに何ができるかということを短期的な視点で考えていたが,長期的な視点による考え方を教えてもらった。
- パレスチナ問題について。
- 独立したばかりの南スーダンの現状。雨季における道路の様子。
- 講演してくれた人の知識や経験が豊富で,自分もかくあるべきだと思った。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 今までと変わらず,日本と世界のために働いているスゴいところなんだということを実感した。素晴らしい講演ありがとうございました。
- 国際協力の重要性,難しさについて同時に考えさせられる貴重な機会でした。TVで見たことのある部屋に入れて興奮したし,女性のはきはきとした態度に憧れを感じた。
- すごく堅い官僚みたいなイメージを勝手に持っていましたが,とても面白くて,このようなところで働きたいと感じた。世界のことがくわしく学べたし,なかなか見ることのできないものを見ることができて良かった。
- 日本の外交の中心部を見ることができて感動しました。
- 海外と日本の架け橋として,つねに命を張って活躍されていて,まさに外交官とは素晴らしいものだと感じた。
- 外交官の話がすごく自分のためになった。外務省で働いている人達を見てスゴく格好いいと思ったし,自分もそのようになりたいと思った。
- 外務省がどのような仕事をしているのか知ることができ,その精神を学ぶことができた。とても貴重な経験ができたことを嬉しく思う。
- 施設を案内する人の印象が良かった。また,今後の国際関係について,興味深い話が聞けて良かった。
- 外務省では幅広い分野の問題を取り扱っていて,とても自分に活かせそうなことが多かった。今まで何の仕事をしているのかあまり知らなかったけれど,世界各地に派遣されて,とても一生懸命に命がけで外交しているんだと思った。
- 高校生の質問にも丁寧に答えてもらえた。レポートや今後の生活にたくさん活かしていきたいです。