外務省を知るためのイベント
平成26年度(2014年度)「小中高生の外務省訪問」
茨城県立土浦第一高等学校の皆さん
平成26年11月25日

平成26年(2014年)11月12日(水曜日),外務省に茨城県立土浦第一高等学校の皆さん(1年生10名,引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
- (1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。 - (2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (3)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (4)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,同時通訳ブースを案内後,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員(同校OB)より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 外務省に入ろうと思ったきっかけは?
- 今までで一番大変だったこと,やりがいを感じたことは?
- 省庁間の連携が必要になる場合はあるか?
- 海外を渡り歩いてきた人から見て,日本人の長所はどこだと思うか?
- 文化や価値観と違う外国人とどうやって良い関係を築いていくのか?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち,驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 働く女性のための休息室や金色の像(顕彰の像)についての話。外務省に対する少し堅くて冷たい印象が変わった。
- 女性のための休息室など女性に対して配慮した場所があり,女性の進出がはっきりと分かった。
- (イ)記者会見室
- 会見台に顔写りが良くなるレフ版が置いてあること。TVで会見を見るたびに思いだすと思う。
- 記者の人達がすぐに報道できるよう会見室の横に「記者クラブ」があること。
- (ウ)省員の話・様子
- 自国に対してアイデンティティを持つことの重要さ。
- 「核兵器は本当は必要なのか?」という議論など,答えの出せない問題にどうやって取り組むべきかについて。
- 国際社会に出ていくために日本人に必要なこと。学校などで習うのとは別の切り口の話がとても面白かった。
- 外交官の生の声。実際に海外で外交をしている人がどのように考えているか聞くことができて良かった。
- 外務省としての公式見解だけではなく,働いている人達の私的な意見も聞かせてくれたこと。
- 外務省に入るより,入ってからが大変だということ。
- 外務省の仕事の幅がとても広く,様々な事柄に対応して問題解決に関わっていること。「気候変動課」などという部署があり,環境に関することまで担当している。他省庁に比べても,より大きなものを相手にしていると思う。
- 外務省にいる全員に任されていることがそれぞれあること。目的意識を高く持っているように見えた。
- 目指すべき目標と現実との間で様々な苦労があること。仕事の大変さが分かった。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 普段味わえない体験をさせてもらった。今日聞いたことなどを周りの人にも広げて行きたいです。
- 先輩から実際に外交官が思っていることを聞くことができ,それに共感することができた。これからより一層世界の一体化が進むと思うので,外務省の働きがとても重要になると思った。
- 国家機関ということで堅い印象を持っていたが,実際はそうではなく,親近感を持つことができた。普段入ることのできない外務省という機関に入ることができて良かった。外務省のみならず,省庁に興味がわく良い訪問になったと思う。
- 今日の訪問はとても楽しく面白く,自分のためになるものだと感じた。
- 以前はもっと政治的に仕事を行う役所のイメージがあったが,実際に訪問してみて施設を見学し,職員の話をきいているうちに人間味のある場所だと思えた。
- グローバル化という言葉は,今の時代どこに行っても耳にするようになった。その変化に対応し,柔軟な考えと強い意志を持てるようになりたい。
- ニュースなどで言及される外交問題ではよく分からず,勝手なイメージを持っていたが,外交官の人達は忙しい中,一生懸命に多文化の人達と交渉を行っていることが分かった。外交はとても大変で,様々な努力をしていることが分かった。