外交講座

令和元年12月26日
(写真1)外交講座の様子(神戸大学)

 令和元年11月11日(月曜日),神戸大学に孫崎馨国際協力局気候変動課長を派遣し,外交講座を行いました。

テーマ:気候変動外交の取り組み

講演内容:

  • 外交についての考え方や経験
  • 気候変動の現状及び気候変動による影響
  • パリ協定の概要
  • パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略の概要
  • 気候変動分野におけるG20議長国としての日本のリーダーシップ
  • 日本の気候変動外交の取り組み(二国間クレジット制度,緑の気候基金)

参加学生からの質問:

  • 気候変動分野の国際協力の展望
  • 外交政策の視点のあり方について
  • 複数省庁の所管事項をまたぐ案件における力学
  • 米国の今後の気候変動対策の展望
  • 中国の途上国としての立場の妥当性と今後の展望

参加学生の感想:

  • 気候変動という地球規模の問題に日本政府が重要なプレイヤーの一人として解決に向けて先陣を切ろうとしていることが理解できた。特に米国のパリ協定離脱について,ただ非難するのではなく,具体的な方針,政策を打ち出す合意が必要だという意見は,課題解決において非常に重要な姿勢だと感じた。
  • 外交についてはニュースでも深掘りして報道されることはあまりなく,選挙の時に大きな争点となることもあまりないため,自分にとって遠いものという印象があり,外交講座は有意義であった。
  • 外交と言えば,外国と仲良くすることを重視しているイメージがあったが,国益を大変重視していることが分かった。
  • 実際に外交政策を行っている外務省の方が行う講座には説得力があり,第三者には説明することができない外交における諸問題があると思うので,外交講座を行うことはよいと思う。
  • 新聞やネットを通した情報はどうしても情報を伝達する側のバイアスがかかってしまうものなので,直接どのような方針で国が動かしているのか説明してもらえるのは良いことだと感じる。
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