小中高生の外務省訪問

北海道教育大学附属函館中学校の皆さん

平成28年4月28日
北海道教育大学付属函館中学校の皆さん(記者会見室)

 平成28年(2016年)4月13日(水曜日)外務省に北海道教育大学附属函館中学校(3年生5名及び引率教員1名)をお迎えしました。
 行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。

1 主な行事内容

  • (1)「記者会見室」見学
     記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
  • (2)「顕彰の像」,「中庭」見学
     明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。
  • (3)「外務省員との質疑応答」
    • (ア)外務省員(北海道出身)より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
    • (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
      質問一例:
      • 外交官の仕事のやりがいは?
      • 自分たち中学生でも世界平和に貢献するためにできることはあるか?
      • 省員の間で意見の違いが出てくる場合もあると思うが,どう折り合いをつけているのか?最終的には全員が一丸となって,外交政策に取り組んでいるのか?
      • ロシアにいた時に「ここは日本と通じ合える」と思った部分はあるか?
      • 世界がグローバル化していく中で,今後外交はどう変わっていくと思うか?

2 アンケート結果

 生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
 その内容の一部をご紹介します。

  • (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
    • (ア)省内全般
      • 外務省の正門や玄関に警備員やゲートがあったこと。
      • 国際会議室での同時通訳の施設。
      • 記者会見室。日本と世界との窓の役割として,貴重な発表などをテレビ局や新聞社に迅速に伝える工夫がされており,印象に残りました。
    • (イ)省員の話・様子
      • グローバル化が進む世界と工夫をこらして外交していること。日本の外交の中心・代表として,努力していることが分かった。
      • SNSを活用したPRにより,多くの人々に情報を発信していること。
      • 外国との関係の必要さ。小さな問題だけに対応しているだけでなく,世界的な大きな問題に多くの人が協力して,解決に向かおうと努力していることが伝わってきた。
      • 実際に外務省でお仕事をされている方のお話をうかがえたことで,私達子どもが将来,日本を良い国へと導いていけるような大きなヒントをいただけた。特に「広い視野を持って異文化を受入れ,日本の個性や信念を大切に外交を行っている」とう言葉が心に残った。
      • 外交官の方が現地で情報収集される際に,年齢,性別,職業関係なく様々な方にインタビューされることに驚いた。国や国民の利益を守っていく「外交」とう仕事の中で大切なことなのだと理解しました。
  • 感想・意見など
    • 今日学んだ日本・世界の現状を,今後の授業の際に考えながら,さらには発展的な問題に対しても積極的に向き合って行きたいと思いました。また,今の私達にできることを見つけて,一つ一つ丁寧に取り組もうと思います。
    • 以前,豆記者でもお世話になったのですが,その際にも私達に丁寧にお話をしてくださり,外務省の方々のあたたかい心を感じました。また,外務省で働いてみたいという私の思いが強くなりました。これからの生活や自分の将来に大いに生かしていきたいと思います。
    • 外務省で働かれている方から,仕事に対する強い熱意や自信を感じました。日本と世界の外交をこのような方々が行っているのだということに対して,日本人の1人として嬉しく,誇りに思いました。私も将来,世界につながる仕事に就きたいと思っています。今回の訪問では,将来に向けての勇気と希望を感じました。
    • 訪問させていただく前までは,外務省は遠くて大きい世界のように感じていました。しかし,世界と情報を共有し,発信している場所を実際に見て,肌で感じることができ,この外務省があってこそ,世界とつながれるのだと思いました。そして,何と言っても,外務省で働いている方のあたたかい心や,仕事に対する熱意に感銘を受けました。お会いすることができて,本当にうれしかったです。
    • この度は,外務省だけでなく,首相官邸の見学もさせていただくなど,本当に貴重な体験,経験ができました。普段絶対に入ることのできない場所や,ニュースでしか見ることのない場所などを見学させていただき,外交という仕事や,世界と日本の関わりを身近に感じることができ,本当にうれしかったです。これからの日本を引っ張っていく世代として,後世に明るい未来を残すためにも,小さなことから自分が今何をできるかを考えて行動し,貴重な体験を生かしていきたいです。
    • ふだん入ることのできない場所を案内していただいたり,生徒達の質問に丁寧に返答していただき,心から感謝しています。生徒達にとって貴重な体験であり,感動しておりました。(引率教員)
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