小中高生の外務省訪問
平成27年度(2015年度)「小中高生の外務省訪問」
私立東邦大学付属東邦高等学校の皆さん
平成28年3月16日

平成28年(2016年)3月14日(月曜日)外務省に私立東邦大学付属東邦高等学校(1~3年生17名及び引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1 主な行事内容
- (1)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (2)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 語学以外にどういうバックグラウンドがあると交渉に有利か?
- 国益としては短いスパンのものを求めるのか,または長期的なものを目指すのか?
- 相手の国に信頼してもらうために,どういう行動を心がけているのか?
- 安保法制についてどう思うか?
- 発展途上国勤務で得られたことは何か?
- 国民が抱く省庁のイメージと実態が乖離しているのはなぜか?
2 アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- きれいな庭があること。
- 記者会見室に通訳の場所が設けられていたこと。
- 記者会見室に意外に細やかな仕掛けがあったこと。
- (イ)省員の話・様子
- 国同士が国益を求めてたいへんな争いをしていること。
- 外交においてスタートがマイナス100だという例え。私達には絶対値が見えないということを初めて認識した。
- 外務省に勤めている人達は,日本の国益を常に考えて働いていること。
- 国民1人1人が日本人としての自覚を持つことが,外務省や国のためになること。
- 職員の話,熱意に驚いた。どんな仕事をしていて,どういう心持ちで,どう頑張っているかが分かった。
- 職員の方の話がとても印象に残り,それはこれからの人生において,とてもいい方向になるものだった。今まで壁の向こうの話だと思っていた外交,政治の話が直に現場の人の話を聞くことで,とても身近な話,確かにそこで生きている人の話と感じた。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- とてもおもしろい見学でした。ありがとうございました。
- 実際に外交官の方に会えて,お話しできてとてもうれしかったです。
- 国のため,国民のために働いているということが,とても伝わった。外交についてだけでなく,人としての生き方も学ぶことができ,貴重な経験となりました。
- ニュースなどで報道されていることは,わりと政治や外交の悪い面を多く取り上げている印象なのですが,今回職員の方のお話を聞いて,本当に自国のためにたくさんの大変なお仕事に一生懸命取り組んでいらっしゃるのだとわかりました。職員の方のお話は本当にためになりました。訪問してよかったです。
- 世論,国民が持つイメージとの違いを感じられた。今日はすごく面白いお話をたくさん聞くことができた。頭の良い人の理論的なお話は聞いていて楽しい。
- 職員の方のプレゼンで,外務省の皆さんは日本の国益のため努力しているということが印象に残った。日本の国益のため,これからも外交努力をお願いします。
- 国家の安全保障をとても考えている方が多いと思った。国の安全保障を若い方々にたくさん発信をして下さい。
- 次に来られる機会があったら,今日お話をしてくれた職員の方にたくさん質問ができるように精進します!自分の進路や将来を改めて考えるとてもいい機会になりました。
- 職員の方の話を聞いて,ためになることが多かったです。小さな夢でも持って頑張ろうと思いました。
- 公務員はもっと簡単な仕事ばかりと思ってたけれど,自分がやりたいことができている人が見られてとても良かった。テレビ位でしか外務省について知らなかったので,あまり良い印象を持っていなかったけれど,自分の考えや理念を持って仕事をしているという話を聞いてとても感動した。国益のために頑張っている話を聞いて,自分も頑張っていこうと思いました。