小中高生の外務省訪問

私立土佐高等学校の皆さん

平成27年11月25日
私立土佐高等学校の皆さん(記者会見室)

 平成27年(2015年)11月17日(火曜日)外務省に高知県私立土佐高等学校(1年生30名及び引率教員1名)をお迎えしました。
 行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。

1 主な行事内容

  • (1)「記者会見室」見学
     記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
  • (2)「顕彰の像」,「中庭」見学
     明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。
  • (3)「国際会議室」見学
     国際会議室に移動し,同時通訳ブースを案内語,質疑応答(Q&A)を行いました。
    • (ア)外務省員より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
    • (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
      質問一例:
      • もし海外でトラブルに巻き込まれた場合,大使館はどういう支援をしてくれるのか?
      • 震災への援助などに関する打ち合わせは,各国の外務省同士が直接して行っているのか?それとも大使館を通じてやりとりしているのか?
      • 「ルールを早く守ることが大事」と言っていたが,それを初めて実感した時は?
      • 先月の残業時間は?
      • 外務省で働き出して,考え方など変化したことはあるか?

2 アンケート結果

 生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
 その内容の一部をご紹介します。

  • (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
    • (ア)省内全般
      • 国会議事堂や他の省庁の建物と距離がとても近かったこと。
      • 外務省に入るためのセキュリティの高さ。
      • 庭などこだわっている部分があった。
      • いつもテレビの向こう側で,夢の国のような存在感を醸し出していた記者会見室を見ることができたこと。
      • 記者会見室のテレビ局のケーブル。素早く報道ができるよう,マスコミとの協力が取れていることが分かった。
    • (イ)省員の話・様子
      • 担当する部署は2年に1回変わること。
      • 外交という土台が安定していないと世界が上手くいかないということ。
      • 価値感が違うから協力できないのではなく,価値観が違っても共通の目的に向かって協力できるという言葉。世界各国のそれぞれの価値感を超えて,目標を達成していくというところがとても印象に残った。
      • 「早くルールを守る」という言葉。改めて考えるとハッとさせられるものがあった。時々刻々と変わる世界に対しては柔軟に対処しなくてはならないが,その上であくまでも法律・規則を守るのは大変な仕事だと思った。
      • 日本で震災が起こったときに,現地の日本大使館の人が日本に送る食べ物などを,インドの人の思いが日本の望んでいるものと異なっているようなことがないように考えていたということ。そういう仕事をしているとは知りませんでした。
      • 外務省に入って価値観や人との接し方などが変わったということ。様々な人々との交流を通じて,お互いの良さを認識しあえるところが外務省の良い所だと思った。
      • 外務省の仕事が非常に良く分かった。政府を支えているものの一部に外務省があると知り,とても理解が深まった。
  • 感想・意見など
    • とても良い経験になった。人としての考え方という面でも成長できるきっかけになったと思う。また,国際的な仕事に興味ができた。
    • 私も将来海外と繋がりを持った職業に就きたいと思っているので,英語の勉強をもっと頑張りたいと思いました。とても参考になりました。
    • 今までは具体的に何をする場所か分からなかったけれど,訪問してみて,その雰囲気や内容を肌で感じられて非常に良かったです。ためになる言葉をたくさんいただけて嬉しいです。
    • 訪問する前は,外務省というのは堅苦しいというイメージしかなかったが,訪問してみて,外務省は私たちが外国に行ったりする際に深く関わってくる,思ったよりも身近なものであると感じることができた。外務省に入るという貴重な経験ができて良かったです。学んだことを,将来どういうことをしたいか考えるときに参考にしたいと思います。
    • 講師の話を聞いて,世界の国々とつながって仕事をするのは,とてもやりがいがあることだと思った。外務省で働いてみたい。
    • 最初はさほど期待していなかったが,私たちのために分かりやすく準備された説明などを受け,とても好印象に残った。
    • 案内の人のユーモアセンスが最高でした。講師の方のパワーポイントもシンプルで分かり易く,かつ人を引き込むような深い内容で,外務省員は日本のこと,外国のことを真剣に扱っているんだなと思いました。
    • 外交官の話を聞くことができて,テレビや新聞などで耳にするだけのニュースであっても,様々なシステムの工夫により,より効率よく運営されていることが分かった。これからも外務省のホームページなどをチェックさせていただき,より世界のことを知りたいと思います。
    • 技術,翻訳,外交,経済など,多くの分野のスペシャリストが集っていることに驚き,また興味を頂いた。
    • 気概を持って働いてくれている人の存在が確認できました。また,省員の案内が評判でした-そのように昨年の担当者,生徒達から聞いておりましたが,そのとおりでした。(引率教員)
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