高校講座
平成27年度(2015年度)高校講座 実施報告
宮城県 宮城県仙台第一高等学校
講演テーマ:世界で活躍する一高生になる
平成27年11月9日
平成27年9月8日,宮城県仙台第一高等学校にて外務省総合外交政策局総務課 齋藤敦外交政策調整官を講師とする高校講座が開催されました。
参加者からの感想(抜粋):
- 私は4~5年前,外交官という職業があることを知り,とても憧れていたので,今回の講演会は興味深いものでした。外交官になれるのは30人もいなくて,しかもそのほとんどは難関大学の法学部出身の人だということを知り,諦めてしまった職業ですが,実際にその狭き門を突破した外交官の方にお話を聴けるということでとても貴重な経験になりました。印象に残っているのは,好きなことをとことんやる,という言葉です。今は,やらなければいけないことに追われてばかりで,全然好きなことができていないので,将来就きたい職業にむけて,やりたいことをやっていきたいと思いました。
- 外交官という仕事は,日本というひとつの国を背負って世界の国々と対峙するというイメージだったので,どんな一日を過ごしどんな交渉をしているのかとても興味深かった。その中で,担当する国の特徴や経済状況を適切に把握することで一日の時間の使い方が変わったり,足を運ぶ地域,範囲までもが変わったり,使う言語も違ったりと,生活のほとんど全てが変化してしまうということが分かり,仕事をするためにまず生活に慣れるといった点でも大変なところが多いなと思った。また,外国との関係という課題だけでなく,世界の中での日本経済をどう発展させるかという課題も外務省は背負っているのだなと思った。そのために,対外的な知識だけでなく,自分自身が日本を知るということも大切なのだと思った。
- この講義を聞いて,とても世界に興味を持ちました。お話の中で,「現代の若者は世界に出て行かない」というようなことがありましたが,実際に自分がそう考えていることに気づきました。まず,言語に自信がない,というよりも,コミュニケーションが取れないため普通に生活をすることさえできないと思っているのです。そうなると,働こうなんて,さらに進んだ考えには至りません。しかし,この講義を聞いて,もしかすると・・・言語問題を克服できれば,もっと世界を知る可能性が広がるのではないかと分かりました。今は英語の勉強をがんばろうと思います。
- 今回の東日本大震災における,外国からの多くの支援物資が届くことの裏に,外務省はじめ多くの人が関わっていたということを,改めて実感しました。また,外国との関わり合いの中で,どのように日々のニュースの結果になっているのか,具体的な手順や手法がとてもよくわかりました。より深く,国同士の関わり合い,大使館での相手国に対する接し方などを知る事で,今後の外交のニュースを見る上での考える糧,新たな視点で考えるためのカギとなると思いました。自分でも,興味に沿って色々調べていきたいと思いました。
- グローバル化が進むから英語を勉強しないといけない,と表面的には分かっていましたが,その先端で活躍する方のお話を聴くことができて価値のある時間になった。国際会議というのはもっと固いところがあるのかと思いましたが,駆け引きがあったりお互いが納得できるようにするために悩んだり,やはり人同士の話し合いなのだと思った。そうであれば,ただ英語を勉強していればいいのではなく,人と分かり合い主張し合えるようなコミュニケーション力も必要になるのだということを改めて感じた。