小中高生の外務省訪問
平成27年度(2015年度)「小中高生の外務省訪問」
西宮市立西宮東高等学校の皆さん
平成27年10月9日

平成27年(2015年)10月2日(金曜日)外務省に兵庫県西宮市立西宮東学校(1年生19名及び引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1 主な行事内容
- (1)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (2)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の 死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し, その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,同時通訳ブースを案内し,質疑応答(Q&A)を行いました。
- (ア)外務省員(西宮市出身)より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 仕事でやりがいを感じるときは?
- 海外の人が日本に持っている悪いイメージは?また良いイメージは?
- 教育を受けられない世界の貧しい子供達に,私達日本の高校生ができ ることはあるか
- 省員は国際学部卒が多いのか?
2 アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- テレビで見たことがある記者会見室が生で見られたこと。
- 中米カリブ室,南米課など地域に応じた部屋があったこと。
- 女性の結婚や妊娠などにもしっかりとサポートし,仕事が続けられる環境づくりがされていたこと。
- 日本庭園には癒やされたし,「働く女性のための休息室」もあるなど,過ごしやすい場所を作っているんだなと思った。
- (イ)省員の話・様子
- 語学が全くできない人も,1から語学をしっかり勉強すること。
- 英語だけではなく,様々な言語を用いること。2年間語学研修に行くこと。
- 様々な分野で日本を守り,国際発展に寄与していること。
- 幅広く国際情勢を把握し,いつでも対応できるようにしていること。
- 理系の学部から外務省に入る人もいること。
- 相手国の歴史,文化,全てを知り,信頼を築いて交流していること。
- 学校に行って勉強するのは当たり前のことのようだけれど,他の国には10kmの厳しい道を歩いて通学していたり,その道中で犯罪に遭うかもしれないと分かっていても学校に行きたい子供達が多くいること。
- 世界では,5歳未満でコレラ,エイズ等で亡くなる子供が多いこと。
- 通訳から社会保障,海外での事件,事故での日本人の安否確認,日本文化の発信,海外との関係強化,難民の受入れ,さらにはコスプレ大会の審査までする活動の広さに驚いた。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 思ったよりもずっと命がけの仕事で,外交官の方々がとても熱心に仕事に取り組んでいた。外交官ってスゴいなと改めて感じました。
- 訪問する前は良くも悪くもない印象だったが,今回,日本のことをアピールしたり,国全体をよくしている話を詳しく聞けて印象がとても良くなった。今日はお忙しい中,ご丁寧なご説明,ご案内ありがとうございました。
- 世界各国で日本の良いところを広報してくれたり,食の面で輸入ができるのは外務省のおかげだと分かった。外国のことは外務省の方がやってくれるので,これからも頑張ってほしいです。
- 私は大学で国際関係の学部で外国のことについてたくさん学びたいと思っています。 だから今回,直接外交官の方にお話を聞けたことはとても良い経験になりました。
- 外務省については,外国と日本の架け橋的な存在なのかな,といったぐらいで,あまり知りませんでした。今回の訪問を通じて,それぞれ外国語に特化していたり,通訳 の仕事をしているということを聞いて印象が変わりました。国際的なことにも興味があり,将来の選択する幅が広まったと思います。
- 来る前迄は,ドラマなどの「高貴な人達が偉そうにふんぞりかえっている」イメージがあったが,本当に命がけで国を守り,繁栄させ,先進国として高めていけるように努力していることを知り,考え方がとんでもなく変わりました。自分も今回外務省に来るまで外務省の人達の努力と苦労を知らないままでいて,そんな人達も多いと思うので,外務省の良いイメージをたくさんの人に知ってもらいたいと思いました。本当に充実した内容の濃い時間でした。