外交講座
平成27年度(2015年度)外交講座
岡山大学
平成27年8月10日


平成27年7月21日(火曜日),岡山大学に松山哲士 欧州局中・東欧課事務官を派遣し,外交講座を行いました。
テーマ:「ウクライナ問題」~背景・現状・見通し~
講演内容:
(1)ウクライナ問題
- ウクライナ情勢を含む「ウクライナ問題」を知る意義
- 「ウクライナ問題が発生した経緯(ウクライナという国,「ウクライナ危機」の発端,クリミア問題とは)
- 「ウクライナ問題」の現状(東部情勢,財政状況,エネルギー問題,EU・NATOとの関係強化,国内改革)
- 「ウクライナ問題」の見通し(和平交渉の行方,10月の地方選挙,12月までの停戦合意履行の可能性)
(2)外務省での仕事
- 外務省の組織
- 外務省研修生の仕事
- 在外研修の内容
- 在外勤務の様子
- ウクライナ担当官の勤務内容
- 6月の安倍総理のウクライナ訪問のエピソード 等
参加学生からの質問:
- 外務省の仕事の魅力とは
- 在外研修の2年間で通訳レベルまで語学力を高める秘訣は何か
- 日本がウクライナを支援する理由とは
- 大学時代にやっておけば良かったこととは何か 等
参加学生の感想:
- ウクライナとロシアとの間に生じたクリミア問題についてはニュースで少し知っていただけだったが,今回の講座で対立原因,日本の立場など詳しく知ることができ,世界情勢を知る上で意味のある講座だと思った。
- 複雑な情勢を分かり易く説明してくださり良かった。
- ニュースで見てはいたが,しっかりと理解できたのは今日の講座のおかげだった。最近は国内情勢の動きが大きいため忘れられていたが,まだ現在も解決していないのでよく調べてみようと思った。
- 最近ではギリシャ危機に目が行きがちだったが,ウクライナという国へも非常に関心が出てきた。今後の経済安定やEU加盟などの課題をどう達成していくのか見ていきたい。
- 外務省の仕事について初めて知り,とても大変そうにも感じたが,その分やりがいもあるのだろうなと思った。
- 日本を代表するという誇りを持っていらっしゃる点がとても格好良かった。