小中高生の外務省訪問
平成27年度(2015年度)「小中高生の外務省訪問」
千葉市立稲毛高等学校附属中学校の皆さん
平成27年5月1日
平成27年(2015年)4月28日(火曜日),外務省に千葉県千葉市立稲毛高等学校附属中学校の皆さん(3年生20名,引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1.主な行事内容
- (1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。 - (2)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (3)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (4)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,同時通訳ブースを案内後,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員(千葉市出身)より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- どうすれば外務省の職員になれるのか?
- 外国と交渉するときに大切なことは何か?
- なぜ地球規模の問題を解決することが,国益にかなうのか?
- 日本の政府開発援助は世界でどのような評価をされているのか?
- 北極・南極は日本と具体的にどのような関係にあるのか?また,宇宙空間で行われている政策にはどのようなものがあるのか?
2.アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 亡くなった省員のための像があったこと。
- 中庭が和風の素敵な場所だったり,国際会議室に和風の絵や障子があったりして,日本ということを本当に大切にしているんだなと思った。
- 記者会見室の会見台が,高くなったり低くなったりしたこと。また,すぐに生中継できるなど,情報をすばやく伝える工夫がされていたこと。
- 建物内がとても広いことや,中に内外科診療所など様々な施設があることや人の多さなど。
- 現在の陸奥宗光像が2代目であること。
- (イ)省員の話・様子
- 自分の第一希望でない外国語を専門語学として指定されることもあること。また,その専門語学を外国に行って学ぶこと。
- 北極/南極や宇宙を守るための政策が,日本や他の国のためにもなること。
- 国境を越えた援助は,私達の国や他国の利益になり,双方にとって良いことがあること。東日本大震災後に開発途上国からも日本が援助をたくさん受けていること。
- 総理大臣から外交官まで,様々な方々が私達日本人の安全と安心を守っていること。
- 外務省の人達は,日本国民を代表して外国と外交を行っていること。また,外交の目的(日本の平和と豊かさの確保)を忘れずに行っていること。
- 仕事内容など入省してからどのようなことをするかについての具体的な説明。今までは,ただ外国と交流するだけとしか思っていなかったが,他国の人達との交流や現地での活動のことを聞いて,スゴいなと思った。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 職員の1/4が女性で,女性に優しい職場というのが素敵に感じたし,より外務省への興味がわいた。今回実際に外務省に行くことで,どんな所なのか学ぶことができ,楽しかった。将来の進路の一つとして考えたいと思った。
- 訪問する前からとても素敵な所だろうなと思っていたが,実際に見たり聞いたりすると,働く人にも優しく,また,私達やみんなのために体をはって命がけの仕事などもしていることが分かった。今日は色々なことを教えてもらえた。もっとたくさん勉強してみたいと思った。
- 私たち日本人が知らない所でも貧しい国に支援をしていて,その支援が恩となって返って来て,結果的に外国の方々と協力し合っているのは素晴らしいと思った。外務省のイメージががらっと変わった。
- 外務省を見学するという体験は,今日のこの時間でしかできないものであり,その見学を通じて,“外務省”とひとまとめに言っても,様々な業務があることを知ることができた。
- とても厳しいところかと思っていたが,妊婦さんのための休息室や予防接種もできる診療所など,良い職場づくりができていたので,雰囲気のよい省庁だと感じた。今日は外務省についてたくさんのことを聞くことができて,とても良い経験になった。自分が持っていた疑問を分かりやすく伝えてもらえたので,理解が深まった。
- 父が6月から中国に出張するので,少し心配だったが,外務省の人達が色々と考えて働いてくれているので,安心できた。自分も少し外務省の職員になりたいと思った。これからも体に気をつけて,お仕事頑張って下さい!
- 国と国とがつながりを持つための,とても大切な日本の機関であることが分かった。英語や語学,国際関係に興味があるので,外務省に入ってみたくなった。
- 仕事を決めるときは「入りたい」所ではなく,「やりたい」事がある仕事に就きたいと改めて感じることができた。
- 外交官は日本だけではなく,世界を股にかけて仕事をするとても素晴らしい仕事だと思った。今回の外務省訪問は,自分の小ささを知るとても良い機会になった。
- 外務省HPに最新の写真が掲載されていて,随時更新されていることが実感できた。今日は省員の方達に色々詳しく,丁寧にお話をしていただき,ありがとうございました。(引率教員)