イラン・イスラム共和国
日・イラン外交関係樹立90周年記念プロジェクションマッピング上映
在イラン日本国大使館
当館は,2019年の日・イラン外交関係樹立90周年を記念し,日本文化及び日本とイラン両国のこれまでの友好関係を象徴するプロジェクションマッピングの上映を行いました。
上映は2019年7月31日から8月2日までの3日間,90年前に我が国初の特命全権公使であった笠間氏が信任状を捧呈された場所であるテヘランのゴレスタン宮殿で行われました。また,7月30日及び8月1日には,それぞれテヘランのネガレスタン博物館とイラン南部,シーラーズのシーラーズ大学で,教授や学生らを対象に今回の上映作品の製作を担当した専門家によるプロジェクションマッピング技術のワークショップを実施しました。
プロジェクションマッピング上映初日の開会式はイラン政府関係者等多くの要人の出席を得て華やかに執り行われ,日本政府を代表して出席した山田外務大臣政務官(当時)からは,この歴史的な建築物と最新の技術を組み合わせたプロジェクションマッピングは,両国がそれぞれの古い歴史を生かしつつ,未来に向けて関係を深めていく姿を象徴するものであり,両国の関係がこのようにあり続けることを期待するとともに,この機会に,日頃から日イラン関係の発展に貢献されている皆様に心から感謝を申し上げたい旨述べました。
上映には,3日間で4500名以上が観覧に訪れ,日本とイランの友好関係・日本文化の映像表現が,まさに両国の外交関係が始まったその場所に映し出されるのを楽しみ,上映後,会場は来場者からの大きな歓声と拍手に包まれました。
ワークショップには,両日あわせて200名以上の芸術専攻学生や学者らが参加し,打ち解けた雰囲気の中で行われ,日本のプロジェクションマッピング技術についての講義を通じて,日本の高い技術を印象づけることができました。
事後アンケートでは,日本のプロジェクションマッピング技術・映像美を高く評価する声が多く寄せられた他,両国の特徴や共通点を強調した映像デザインが日本への親近感を感じさせ素晴らしかったという声が寄せられ,今回のイベントが日本文化発信と対日理解促進,そして両国の友好関係のさらなる増進に大きく貢献しました。