アメリカ合衆国
岸田裕子総理大臣夫人の米国(ワシントンD.C.)訪問
(4月9日(火曜日))
1 アーリントン国立墓地訪問
岸田裕子総理大臣夫人は、岸田文雄総理大臣と共にアーリントン国立墓地を訪問し、総理による献花に同行しました。
2 JETプログラム経験者等とのお茶会


岸田総理夫人は、米国で茶道を通じて日本文化の普及に貢献している茶道裏千家関係者によるお茶会に、JETプログラム経験者及び日米交流に携わっている方々等と共に出席しました。 岸田総理夫人から、参加者に対し、「茶道の一期一会の考え方が教えてくれるように、今日この場所で皆さまと集える喜びを感じながら本日のお茶会を楽しみたいと思います。」と述べました。その後一服のお茶を介し参加者と日本への思いや日本文化等について懇談を行い、親交を深めました。またJETプログラム経験者からの様々な経験談と日本との関わりに耳を傾け、「プログラム後にも交流が続いていることはすばらしいことだと思います。」と述べました。 なお、呈茶には被災地の復興への祈りを込め、輪島塗の六瓢柄の棗(なつめ)が用いられました。
【参加者12名(五十音順)】- エミリー・ボールディング 裏千家淡交会ワシントンDC協会会員(みどり会卒)
- エリザベス・オルチャウスキ JET同窓生
- 鈴木宗慶 今日庵業躰 茶道裏千家淡交会北米総局専任講師、裏千家ニューヨーク出張所責任講師
- ニーブ・デニー JET同窓会DC支部共同会長
- ニコル・ウエハラ JET同窓生
- ブライアン・チャン 裏千家淡交会ワシントンDC協会会員(みどり会卒)
- フランク・フェルテンズ 国立アジア美術館キュレーター
- 山崎ゆみ 裏千家淡交会ワシントンDC協会講師
- ライアン・シェーファー ワシントンDC日米協会会長(元JET)
- ローレル・ルカシェフスキ USJETAA元事務局長(JET同窓生)
- ローレン・モスリー JET同窓会DC支部共同会長
- 澪子ミラー 裏千家淡交会ワシントンDC協会講師(幹事長)
3 日本語教育関係者との昼食会

岸田総理夫人は、日本語教育の普及や子女教育に携わる日本語教育関係者と懇談し、非日本語母語者にとっての日本語を学習する動機や現在の米国における日本語学習のトレンド、将来日本に帰国する子どもたちの日本語の能力維持に関する課題等について率直な意見交換を行いました。 日本語教育関係者との意見交換を通じて、岸田総理夫人から、「日本語教育関係者の日々の尽力に心から敬意を表し、日本語学習や教育を通じて、一人でも多くの方々が深く日本を理解することを期待します。」と述べました。
【参加者11名(五十音順)】- 大塚紀子 バージニア州フォックスミル小学校日本語イマージョン教師
- 大森幹子 中部大西洋岸日本語教師会共同会長、ジョージタウン大学准教授
- 木村薫 セントポールズ・スクール初等科日本語教師
- 小林さおり ワシントンDC日米協会エグゼクティブディレクター
- 佐野モンハイム綾香 バージニア州グレートフォールズ小学校日本語イマージョン教師
- 田嵜主税 ワシントン日本語学校事務局長
- ニコール・メイフィールド 中部大西洋岸日本語教師会役員(会計)、バージニア州サウスレイクス高校日本語教師
- 三原洋一 ワシントン日本語学校校長
- 宮島智美 ワシントン日本語継承センター校長
- 森美子 全米日本語教育学会会長、ジョージタウン大学教授
- 山内光 ワシントン日本語学校教頭
4 桜祭り関連行事への参加


岸田総理夫人は桜祭り関連事業である「桜プログラム」のプリンセス・デリゲート約60名の生け花ワークショップに参加するとともに、全米桜祭りの主要団体である全米州議会協会のテレサ・ダウンズ会長や、いけばなインターナショナルのワシントンDC第一支部のウルスラ近藤会長や生け花講師等も加えて、プリンセス・デリゲートと懇談を行いました。
生け花体験や桜祭り関係者等との懇談を通じ、岸田総理夫人は、「日米関係の良好な基盤は、このような人と人とのつながりや文化交流によるものであり、その積み重ねにより国と国との関係も深化している、改めて日本文化の理解促進への尽力に感謝します。」と述べた上で、「若い世代であるプリンセス・デリゲートの皆さんに日本に関心を持っていただくことが、日本と米国の交流を将来にわたって深化させることに繋がります。全米各地のみならずその他複数の国・地域から日本との架け橋として代表が選出されていることに深く感銘を受けました。」と述べ、関係者との交流を深めました。
ワークショップ参加者との懇談において、プリンセス・デリゲートから日本を連想する単語をあげてもらうと「美」、「芸術」、「強靱性」、「平和」、「再生」、「おもてなし」、「イノベーション」、「寿司」、「桜」など様々なイメージが挙げられました。
5 両首脳夫妻間の行事

岸田総理夫人は、岸田総理大臣と共にバイデン大統領夫妻による招待を受け、非公式夕食会に出席しました。
1987年の開始以来、30年以上にわたり、米国では35,000名以上の参加者が参加。一期生はすでに50代で米国の指導的な役割を担う人材も少なくない。JETプログラムは日米の人的交流の重要な柱にまで発展。
ワシントンDCエリアで、裏千家茶道の普及を通じた日米交流を推進。お稽古、ワークショップなど開催。会員約90名。1979年から活動開始。
戦後の1948年に桜祭りが復活して以来、主要事業の一つとして、全米州議会協会(NCSS)の主催により実施されており、全米各州から選出される19歳から24歳の女性リーダー(約60名)が、ワシントンDCに参集し、4月中旬の1週間にわたり様々なイベントに参加する。
いけばなのすばらしさと日本文化の紹介を通じ、相互理解と友好の輪を世界に広げる趣旨で、小原流の師範だった故エレン・ゴードン・アレン夫人により1956年に東京に設立。様々な流派の会員がモットーの「花を通じての友好」に基づき国籍や人種を越えて活動している。また同年10月にはアレン夫人がワシントンDC支部を設立、ワシントンDC支部は現在世界50か国以上に創設されている160を越える支部のうち、第1支部(Ikebana International Chapter 1)となっている。