アメリカ合衆国

平成30年11月13日
表敬を受ける安倍総理1 写真提供:内閣広報室
表敬を受ける安倍総理2 写真提供:内閣広報室
共同記者発表 写真提供:内閣広報室
11月12日から13日まで,マイク・ペンス米国副大統領(The Honorable Mike Pence, Vice President of the United States of America)が訪日したところ,概要は以下のとおりです。

1 安倍総理大臣表敬

11月13日午前11時頃から約1時間(午前11時頃から約30分間:テタテ会合,午前11時30分頃から約30分間:全体会合),安倍晋三内閣総理大臣は,ペンス副大統領による表敬を受けたところ,概要は以下のとおり。

(1)総論

両者は,ASEAN関連首脳会議,APEC首脳会議に先立ち,共通の立場に基づき,綿密な政策のすり合わせを行った。両者は,北朝鮮問題及び海洋の安全保障を重視していることで一致し,日米で緊密に連携し,地域の平和と繁栄を主導していくとの決意を再確認した。

(2)北朝鮮

両者は,朝鮮半島の完全な非核化に向け,引き続き安保理決議の完全な履行が必要との認識で一致した。
また,安保理決議が禁止する「瀬取り」への対処においても,引き続き日米で緊密に協力していくことを確認した。
さらに,日本にとって最も重要である拉致問題の早期解決に向けて,緊密な連携を確認した。

(3)自由で開かれたインド太平洋に向けた協力

引き続き日米が主導して,豪州,インドやASEAN各国等と連携しつつ,「自由で開かれたインド太平洋」というヴィジョンの実現に向けた協力を強化していくことを確認した。
また双方は,インド太平洋における日米協力が着実に進展していることを歓迎した。

(4)中国

安倍総理から,先月の訪中結果を説明し,両者は,日米両国が,中国と建設的な対話を行うにあたって緊密な連携を継続することが重要であるとの認識で一致した。

(5)経済

両者は,9月に合意した日米共同声明に従い,日米双方の利益となるように,日米間の貿易・投資を更に拡大させ,公正なルールに基づく自由で開かれたインド太平洋地域の経済発展を実現していくことを再確認した。

(6)沖縄

両者は,在日米軍の運用能力及び抑止力を維持し,かつ,沖縄を始めとする地元への影響を軽減する観点から,普天間飛行場の辺野古移設を含め在日米軍再編を進めるとのコミットメントを改めて確認した。

(7)宇宙

両者は,ホステッド・ペイロードや月近傍有人拠点に関する協力の具体的検討を含め,安全保障・探査・産業の各面での宇宙協力の強化を確認した。

2 麻生副総理との会談

11月13日午前10時20分頃から約20分間,麻生太郎副総理兼財務大臣は,ペンス副大統領と会談したところ,概要は以下のとおり。

(1)両者は,「自由で開かれたインド太平洋」というヴィジョンを実現するべく日米協力を進めていくことの重要性を確認した。
(2)両者は,経済・地域情勢についても意見交換をした。
(3)日米経済対話について,今後,双方にとって適切な時期に次回会合の開催を調整していくこととなった。

3 日米共同声明

今回のペンス副大統領の訪日の機会を捉え,日米両政府で,「インド太平洋におけるエネルギー・インフラ・デジタル連結性協力を通じた自由で開かれたインド太平洋の促進に関する日米共同声明(日本語(PDF) / 英語(PDF))」を発出した。

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