アメリカ合衆国
日米外相会談
平成30年6月14日
6月14日12時5分頃から約30分間,韓国ソウルを訪問中の河野太郎外務大臣は,マイク・ポンペオ米国国務長官(The Honorable Mike Pompeo,Secretary of State of the United States)と日米外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- ポンペオ長官から,12日の日米外相電話会談及び14日の日米韓外相会談に引き続き,米朝首脳会談の詳細な概要について説明がありました。
- 河野大臣から,初の米朝首脳会談において,金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が朝鮮半島の非核化に向けて具体的な行動をとっていくことに文書の形で合意したことは,核・ミサイル,そして何よりも重要な拉致問題といった諸懸案の包括的な解決に向けた一歩として支持する,また,トランプ大統領が拉致問題の早期解決を金委員長に対して働きかけたことを高く評価する旨述べ,トランプ大統領の力強いリーダーシップとポンペオ長官の尽力に対して心からの敬意を表する旨伝えました。
- 両外相は,引き続き,日米韓,更に中国,ロシアを含む国際社会と連携して,北朝鮮に対して安保理決議の完全な履行を求めていくことを確認しました。
- 河野大臣から,拉致問題の早期解決に向け,米国を始めとした国際社会と連携しつつ,日本自身が北朝鮮と直接協議し,あらゆる手を尽くす決意である旨述べ,引き続き日米で協力していくことを改めて確認しました。
- また,両外相は,強固な日米同盟及び米韓同盟,並びにこれらに基づく抑止力は,北東アジア地域における安全保障に不可欠な役割を果たしているとの認識で一致しました。
- 河野大臣から,沖縄を始めとする地元の負担軽減に向けて共に取り組みたい旨述べ,双方で事件事故の問題を含め引き続き協力していくことで一致しました。
- さらに,両外相は,中東情勢,日米経済等についても意見交換を行いました。